人気の犬、ティーカッププードル
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今や日本では室内で犬を飼う人が多くなっています。住宅状況が変わってきているので、室外犬よりは室内犬が好まれます。それに伴って大型犬よりは、小型犬の方が飼いやすいので人気です。
その中でも人気なのが超小型犬といわれるティーカッププードルです。ティーカッププードルはどのように誕生したのでしょうか。
ティーカッププードルの歴史
そもそもティーカッププードルはプードルという犬種で、サイズが違うものです。プードルはフランスが原産国の犬ですが、ロシアや中央アジアの土着犬が先祖だったのではないかと考えられているようです。
それらの犬が13世紀ごろにヨーロッパの色々なところを回ってドイツへ行き、その後フランスへ入ったとされています。その頃はほとんどがスタンダードサイズの大きさでした。というのも猟犬や使役犬として仕事をしていたので、小さい犬よりは大きい犬の方が好まれていました。それが15世紀に入ると少しずつ小さくなっていて、小さなプードルが絵の中で登場してきます。17世紀になるとトイプードルの大きさが好まれていきました。
膝の上にちょこんと座るサイズのプードルがとても人気だったようで、上流階級の人の間で記録に残るほどになっています。トイプードルのサイズをさらに小さくする動きはアメリカで行われました。それもここ数十年ほどの前のことになります。品種改良を重ねてできたこのティーカッププードルは生後1ヶ月程度の子犬をティーカップに入れてとった写真を雑誌に掲載したことで人気になり世界中に広まるようになりました。
人気が出たので需要がかなりあります。その為小型化するのに無理に食事制限させたり、低カロリーの食事を与えて、サイズを無理やり小さくして販売しようとするブリーダーやペットショップもありその点が懸念されています。ティーカッププードルを今後プードルとは別の犬種として登録するという動きもあるようですが、問題が沢山あるためかなりの時間をかけて解決していかなければならないようです。
ティーカッププードルの体型と寿命
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ティーカッププードルの大きさはどれほどでしょうか。プードルはスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類があります。スタンダードが体高が45cmから60cm、ミディアムが35cmから45cm、ミニチュアが28cmから35cm、トイが24cmから28cmというようにわかれています。ティーカッププードルという分類はありませんが、一般的には体高が23cm以下のものをティーカッププードルと呼ばれるようです。
トイよりも小さいサイズになりますが、ティーカッププードルはトイの中に分類されています。体重は2kgより軽く、小型犬または超小型犬に分類されます。小さいですから筋肉も骨もほかの犬種に比べ弱く注意が必要です。
被毛はシングルコートでクルクルとかわいい巻き毛です。抜け毛が少なく、また犬独特の体臭もほとんどしません。毛色はホワイト、ブラック、シルバー、ブラウン、グレー、シルバー、クリーム、ブルー、レッド、アプリコット、ベージュ、シャンパンなどがあります。色々な毛色が合ってきれいですが、ブラッシングやトリミングを行わないと絡まって傷んでしまい切れ毛や抜け毛、毛玉になってしまいますので注意が必要です。
寿命は12年から15年ほどといわれています。身体が小さいので、病気にかかりやすいといわれています。病気に注意して育てるなら長生きできるでしょう。
ティーカッププードルの性格
ティーカッププードルの性格はどうでしょうか。大きさが違うだけで、ほとんど他の大きさのプードルと同じ性格です。好奇心が強い性格を持っていて、とても賢いので飼いやすいといわれています。犬を飼うのに初心者の方に勧められる犬種の一つです。
しつけがしやすく、誰とでも仲良くなれるので、子供から年配者でも一緒に遊んだりできます。しかし、神経質な部分を持っているティーカッププードルもいますし、身体が小さいので警戒心が強くなってしまうティーカッププードルもいます。
また飼い主に依存していしまうこともあり、甘えん坊になってしまったり、いないと不安になってしまうということもあるようです。賢いので主従関係がしっかりしていないと、いたずらや我儘になってしまうこともあります。しっかりしつけることによってそれらを無くせられるでしょう。