犬がトイレに失敗するとき、そのトイレトレーニングは間違っている?!
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まずは犬の習性を知りましょう
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犬の祖先は諸説ありますが、オオカミがその源流であるともいわれています。
それが証拠と見えるのが、真夏に野外の土の上で過ごさせた犬の行動を見れば、それがよくわかります。犬は土を大きく前足使って深く掘り、その中に体を入れて、体温を冷やすことがあるからです。
オオカミは、土を掘った穴の中で家族と暮らします。そして、必ず寝床と排泄場所は離れたところにあり、巣穴の所在が臭いでわからないようにしているのです。
「うちは小型犬だし、室内で飼ってるから犬小屋は必要ない。」
それが間違いです。
どんな犬でも、自分だけのプライベート空間が必要なのです。
犬のトイレトレーニングは、お散歩デビューから本格化
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恐らく多くのペットショップでは、子犬を買う時はペットサークルとペットシーツ、食器とパピーフード、ミルクは購入することを勧められます。中にはベッドも紹介されるでしょう。
そして、ワクチンが終わるまでは、サークルの中で管理し、トイレは、トレーに敷いたペットシーツの上でするように、トイレトレーニングのレクチャーを受けるはずです。
子犬の時は、トイレに失敗しても叱らず、すぐに片づけて、上手に出来たら褒めると教わります。
しかし、お散歩デビューしてからの説明は受けている人は少ないはずです。
実は非常に重要なのが、室内で管理される犬の場合、この後に起こり得るトイレの失敗対策についてです。
子犬の時のトレーニングは、単純に特定の場所で出来たら褒められるということだけです。
つまり平均4か月前後の時が、トイレの失敗談として、よく耳にすることが多いんですよ。
ペットサークルを撤去しても、犬の居場所は確保すること
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ペットサークルは既定の大きさが決まっているため、金網の4枚一組で販売されることが多いです。
中には、完全にペットケージと同じ機能の製品をペットケージと呼んでいる場合があります。違いは、本来ペットゲージは四角い箱になっており、隔離や管理上、拘束するための道具です。
ペットサークルの方が、4面では広いため、子犬の頃ではペットサークルの方が扱いやすいです。
ある程度の広さがあれば、そこに犬の体高で、天井に犬の頭がギリギリ付くくらいのペットキャリーを置くことができます。
そうすれば、それが「犬小屋」の代わりになります。
子犬のころから、犬が寝る環境と、ペットシーツを置く場所を出来るだけ離すことが重要なのです。
トイレの失敗は、犬が好きな自分の場所がないから。
ケージやサークルに入ることが犬にとって苦でなくなり、むしろ自分の居場所となれば、子犬の時にトイレで排泄をした記憶を使って、離れたペットシーツの上でも排泄を行うようになります。
失敗する多くの人は、上手に排泄できたことを褒めるだけで、トイレと排泄という関連付けが弱いのです。
参考動画:子犬のケージやサークルについて
※ちなみに「ゲージ」は間違いで、正しくは「ケージ」です。ゲージは測定器ですのでご注意を。
犬のしつけが済んでいるのに、トイレに失敗する場合
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そもそもトイレトレーニング自体が失敗しているのです。
犬のトイレのしつけは、それほど時間がかかりません。
長く時間がかかるとか、失敗しているのは、「犬の居場所が確保できていない」や、「排泄で怒られる意味が不明」だからです。
お散歩デビューで野外で排泄の癖がついている犬ほど、室内ではトイレと排泄の関連付けが出来ていないのです。
また、犬に関心の低くなった飼い主さんへは、排泄という行為で関心を引こうとする行為もあります。
これも、犬と飼い主さんの関係が、キチンと出来上がってない証拠です。
トイレトレーニングは、しつけのレベルでは初歩的なものです。それは犬の習性を利用すれば上手に誰でもできるからです。
野外の犬小屋で飼ってる犬も、毎朝同じところに排便をします。
正しいトイレトレーニングを覚えて、犬にとって快適な環境を整えてくださいね。
犬のトイレトレーニングで重要なことは、飼い主さんが犬のトイレの回数、排泄のタイミングをよく知っておくことです。特におしっこの回数はよく把握しておく必要があります。これにはお散歩の方法も一つの鍵になっているんですよ。うんちやおしっこの頻度をきちんと知って飼い犬の健康に注意を払いましょう。
https://mofmo.jp/article/1474