「あれ?おかしいぞ!」
生まれて間もない、小さな小さなヒヨコちゃん。
精一杯の声をあげて、一生懸命ピヨピヨと鳴いています。
「ぼく、ひとりぼっちだ!」
ヒヨコちゃんは、少しでも遠くを見通せるように背筋を伸ばします。
こんな小さな子がそこまでして探しているもの。
それはもちろん…
「あ!ママだ!」
ヒヨコちゃんの探し物。
それは、ヒヨコちゃんにとって「ママ」と言える、飼い主さんの存在でした。
「ママー♡」
ピィピィと嬉しそうな声をあげて、飼い主さんの手に擦り寄るヒヨコちゃん。
「探してたんだよー!」と、ぐいぐい迫ります。
「もっとくっつきたいのにー!」
しかし、どれほど進んでも飼い主さんの手の平へは届きません。
飼い主さんの指にヒヨコちゃんのお腹がつっかえてしまっているようですね。
どうする、ヒヨコちゃん!