「犬の老化」痴呆の症状を8つ知っておこう!
老化現象は、急に出るのではなく、徐々に症状が悪化していきます。普段と違うなと思うことが増えていく感じですね。痴呆の症状の中でも特徴的な物をご紹介します。
- 狭いところに入って出られなくなる
- 夜になると単調な声で鳴き続ける
- 同じ所をグルグル回る
- 他の犬に反応しない
- 沢山食べても太らなくなる
- 前を飼い主に呼ばれても反応しない
- 一日中寝ている
- トイレを失敗することが増える
などが特徴的な症状です。
視力や聴力が衰えてきても、嗅覚が残る場合が多いと言われているので、寝床などで排泄してしまうことは少ないようです。そういう意味では、本能が最後まで残るんですね。
「犬の老化」痴呆になりやすい犬の種類は日本犬
Mountains Hunter/shutterstock.com
痴呆になっている犬の8割は日本犬だと言われています。柴犬や、柴犬のミックスが痴呆になりやすいと言われているんです。その理由として考えられることは、餌の変化です。
長い間日本の犬は、日本人が食べていたご飯の残り物(肉よりも魚)が多かったのですが、1960年代からは、牛肉を主原料にしたドッグフードが主流になっていきました。この食生活の大きな変化が日本犬の痴呆に大きく影響しているようです。
魚から摂取していたEPAやDHAが関与していることも分かってきているようです。食生活が与える影響はとても大きいことが分かりますね。
「犬の老化」痴呆になった場合の治療法
残念ながらこれといった、痴呆の治療法は見つかっていません。薬も無いので、飼い主さんがケアしてあげるほか方法はありません。けれど、食生活の見直しや、EPAやDHAを摂取することで緩和されたという報告もあるので、サプリメントを摂取するということは良いかもしれません。
一度、かかりつけの病院に行き、獣医師さんに症状を相談してみてください。
「犬の老化」痴呆にならない為の予防法
原因が年齢だけでなく、食生活にもあるのであれば、普段から積極的にEPAやDHAを摂取すると良いでしょう。シニアの餌に切り替える10歳頃を目安に、不飽和脂肪酸を主成分にするサプリメントを加えてみるのも1つの手段です。普段飲んでいる薬がある場合は、飲み合わせを獣医師さんに相談してくださいね。
愛犬と一緒に年を重ねて、老化現象が現れたとき、飼い主さんは寂しい気持ちになるかもしれません。でも、それだけ一緒に居られたことに感謝して、最期まで大切に接してあげてください。心が通わないように感じることがあっても、いつかまた通うときが来ると信じて、決して目をそらさないであげてくださいね。