臭いの元を断つには、消臭剤では逆効果!
動物臭と、排泄臭は違います。
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ケモノ臭という言葉が示す通り、なんとなく動物ならどの種類もきっと体から臭うはずだ、とそう思うかもしれませんが、猫自体は体臭がほとんどしません。
この臭いの大半は、実は排泄物の臭いです。
実際ペットショップなどでは、子犬ではケージ内で糞をするため、時々体臭がきつくなることがあり、どうしてもシャンプーをする場合があります。
しかし、子猫は全く行いません。
つまり、いかに排泄物の臭いを消臭できるかが、大きなポイントになります。
まず市販の消臭剤では歯が立たないでしょう。
臭いを匂いで消すのはNG
臭いを消す方法として一番多いのは、芳香剤と消臭剤を間違えていることでしょう。芳香剤は、臭いの根源を他の香りで、いわば誤魔化す仕組みです。
糞のように強烈に臭い場合、感受性が強い人は、この混ざった臭いで余計に気持ちが悪くなります。
では一般的は消臭剤はどうでしょうか?
これもテレビCMなどでは、アニメーションでさも、臭いが消臭剤に吸着するようですが、少なくとも、締め切った部屋で数時間大量におかない限りは、すぐに効果があるはずありません。
基本的には、一般的な消臭剤だけでは、猫の排泄物消臭には効果は薄いと考えたほうが良いです。
ペットショップではどの猫も消臭ではなく脱臭!
ペットショップでは、消臭剤を使うにしても、トイレに置くようなものは使いません。
しかも大半は「消毒剤」です。
根本的に、衛生と消臭はペアで考えているので、ペットケージ、ヒーターは毎日消毒し、時には分解して全部洗ったり、エサ入れや水入れは熱湯で消毒します。
これはトイレも同じです。
砂を入れっぱなしでは、臭いがつくため、砂を全部交換し、完全に洗ってから新しい砂を入れます。
マメなペットショップでは、コストがかかってもこれを毎朝行っているのです。
臭い消しの基本は、脱臭ではなく消毒なんですね。
部屋に臭いが充満するのは、雑菌のせいです。
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猫のおしっこっこは純粋なアンモニア臭に近く、腐敗臭はほとんどしませんが、糞や固まった尿を片付けているだけのトイレでは、すぐに片付けないと雑菌の影響で分解されて異様な腐敗臭を放ちます。
猫のトイレから臭う大半はこの臭いです。
正直な話、大きな猫や犬を管理していないペットショップでは、バックヤードに入って子猫、子犬の世話をしても、「臭い」と感じることはありません。
これは慣れでそうなるのではなく、例えばジステンパーやパルボウイルスなどに感染した場合、必ずその個体からは、独特の匂いを放つことがあるため、完全な消臭のために、消毒を欠かせないのです。
猫砂の下にペットシーツを敷いて消臭!
一般家庭では、さすがに猫砂を毎日変えるわけにはいきませんが、工夫の一つとして、トイレのケースに収まる大きさのペットシーツを一番下に敷いておくと効果は高いです。
1日1回変えれば良いので、安いペットシーツでかまいません。こうすれば砂の交換は少なくて済みます。
アンモニア臭を分解するために、クエン酸やレモン汁、お酢をペットシーツに振りかける方もいますが、猫にとっては嫌がる匂いなので、使用にはちょっと注意が必要です。
帰宅してすぐに猫の匂いを消臭したいときは?
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家に帰ってきたら、もう部屋中が臭くてたまらない場合はどうしたらいいのでしょうか?
まず換気をすることが一番ですが、このとき、キッチンの換気扇を回したら、ワンルームではお風呂場、キッチンやベランダの窓を少しだけ開けます。
猫が逃げていかないようにするなら、サッシのストッパーを利用しましょう。窓の隙間に挟むタイプがあります。
この時、同時にトイレの掃除、ペットシーツの取り換えをしておきます。
さらには、あれば消毒用アルコールと水を1対1で混ぜた液で、トイレ全体をスプレーすれば完璧です。
一番簡単に手に入る、手指消毒用のアルコールを使うことですね。中身はエタノールですから、最も安全性が高いです。
とにかく、猫のトイレはいつもきれいにしておくことです。
基本を守れば、室内に臭いもこもりませんよ。
猫を飼い始めた人が決まって最初に驚くのが、おしっこの臭いです。特に時間が経ったものは本当に臭い!床や洋服なら拭いたり洗ったりできますが、家具や布団などにされた日には堪ったものではありません。今回は特に猫が布団におしっこをした場合の消臭方法とおしっこをさせないための対策についてご紹介します。
https://mofmo.jp/article/3428