猫にシャンプーは必要?
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猫にシャンプーは必須ではありません
シャンプーが原因で皮膚病になることはあっても、シャンプーをしないせいで病気になる猫はいないと言われているほどです。
猫は定期的に毛繕い(グルーミング)をしますので、自分で美しい毛並みを整えることができます。
でも、人間と一緒に生活するとなると、毛繕いだけのお手入れでは不十分です。
例えば、外飼いをしている猫が汚れて帰ってきてそのままにしておくと、部屋まで汚れてしまったり、去勢・避妊前の発情期の猫はスプレー行為により被毛が臭くなることがあります。
飼い主さまにとって、臭いは気になりますよね。
猫のためというよりは、人間と清潔に同居するために、シャンプーが必要かもしれません。
長毛種の猫は他の猫よりシャンプーが必要なときもある
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比較的ペットショップで見かけるヒマラヤン、ペルシャ、メイクイーンなどの体格が大きな猫は、それほど頻繁にグルーミングをしません。
これは、毛足が長いためどうしても、毛玉を吐くのがそれほど得意ではないからともいえます。
この中で、メイクイーンはロシアンブルーなどと同じシングルコートと呼ばれ、外側の毛と内側の密度のある下毛を併せ持つ種類とはちょっと異なりますね。
また、長毛種は抜け毛の非常に多い種類でもあります。
それに見た目がゴージャスな猫だけに、被毛が汚れていると非常に不健康気味に見えるのと、毛玉なども特にお腹わまりでよく見られます。
ペルシャのホワイトコートなどは、まずシャンプー無しでは、美しい毛並みを保つのは難しいでしょう。
毛足が長いのでブラッシングを怠ると、ブラシが引っかかって痛がり、嫌がることも多いです。
汚れというよりも、こうした毛並みの乱れの補正にシャンプーは非常に有効です。
猫にシャンプーをするタイミング
シャンプーが必要なのは極端に汚れた時
例えば身体に醤油がかかってしまったり、発情期の臭いがどうしても気になる、白い猫が汚れて気になるなど、どうしてもシャンプーをしたい場合があるかもしれません。
その時は、下記の注意事項に沿ってシャンプーをトライするのも良いでしょう。
そういう時でも、お風呂に入れる回数は、1年に1度、多くても2度くらいです。
シャンプーするときに準備することとは?
シャンプー前には、猫の爪をキチンと正しく切り、スリッカーブラシなどで、ある程度抜け毛を取っておきましょう。
お風呂場から、お部屋までどこかにドアがあり、隔離された場所で乾燥を行えることが重要です。
パニックになった猫が、逃げ出した場合に未然に事故を防ぐ意味もあります。
冬場では、必ず室温を普段よりもあげてください。猫にとって、体温より高い温度のお湯は使えません。
猫の体温は38度前後ですから、お湯の温度をこれに近い状態で維持することも忘れないでください。
準備物
- 大き目のタオル 2-3枚
- ドライヤー(なるべく大きなもので音が静かなもの)※それを壁などへ設置し猫の体に温風を当てられる高さに出来るか確かめる。ドライヤーを手に持ったまま猫の体を乾かすのは難しい。
- 猫用シャンプー
- 人間の赤ちゃん用の「ベビーバス」
- 柔らかいスポンジ