クリスマスまでに新しい家族に出会いたい!
シェルターで280日も待ち続けるシニア犬
2016年初旬にボスという名の年老いた一匹の犬がもうお世話ができないという理由から飼主によってアトランタ・ヒューメイン・ソサエティ(AHS)に引き渡されました。その日から280日もの間、彼はひたすら新しい家族との出会いを待ち続けていました。出典:https://www.thedodo.com/senior-dog-atlanta-shelter-2148967172.html?tdfb
犬を飼う者として最も理解できないのが年老いた犬を捨ててしまう飼主達です。犬だって歳を取ります。そして年老いた犬には医療費もかかります。しかしそのようなことは犬を飼うと決めた時点で覚悟しておくべき常識ではないでしょうか?この飼い主がボスを捨てた理由ははっきりとはわかりませんが、恐らく医療費がかさむ、もしくは犬が飼えない住居に引っ越しといった人間の身勝手な理由でしょう。
犬の十戒にもありますが、長きにわたり共に時間を過ごしてきた飼い主さんは、それがどんな飼主であろうとも犬にとっては世界の全てだったはずです。犬はいつものおでかけだと思って胸をはずませ車に乗り込んだことでしょう。しかし向かった先には永遠のお別れが待っている。こんな悲しいことは本来あってはならないことです。
心優しく威厳ある老犬のために募金をしてくれる人も...
スタッフォードシャーとスパニエルのミックス犬であるボスは預りボランティアさんのお宅に少しの間いたことがあり、預かりさんにもその優しさを振りまいていたのだそう。出典:https://www.thedodo.com/senior-dog-atlanta-shelter-2148967172.html?tdfb
「彼の名の『ボス』は実にふさわしい名前よ。お散歩の時も近所の人達はその威厳ある風貌から彼を尊敬の目で見てくれるの」
預りボランティアのデボラ・ラローさんはボスと過ごした日々のことをそう振り返ります。
そんなボスのために彼が一日も早くシェルターから脱出できるようにと譲渡の際の手数料を募金してくれる心優しい人も現れました。そしてシェルター側もクリスマスまでに家族を見つけようと全力を注ぎました。
シニア犬の譲渡というのは若い犬達と比較すると簡単なものではありません。もちろんシニアですからそれなりの医療費もかかりますし、一緒に過ごせる時間も子犬や若い成犬よりも短くお別れの時もそう遠くありません。ですから里親になる人も並々ならぬ覚悟が必要となります。
しかしもちろんシニア犬を迎える利点だってあります。子犬から犬を育てた経験のある方ならおわかりだと思いますが、子犬というものは思った以上に手がかかります。その点シニア犬は落ち着きがあり、あまりワチャワチャした犬がお好みでない方にはうってつけのパートナーに成り得ます。シニア犬を譲り受けた筆者の友人は前述のような理由でシニアを選んだと実際に話していました。
このようにシニア犬を家族に迎え入れる利点はあるのですが、なかなか世間から理解を得られないのが悲しいですが現状です。
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人生を楽しむことに年齢は関係ない!