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日本犬ってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ! 


日本犬の特徴

甲斐犬

https://www.shutterstock.com/

日本犬とは、日本に古来から住み、わたしたち日本人の先祖たちと暮らしてきた犬のことです。

大型犬に分類されている秋田犬、中型犬に分類される北海道犬(アイヌ犬)、紀州犬、琉球犬、甲斐犬、土佐犬(四国犬)、そして中型犬に分離されている柴犬がいます。

他にも、日本が原産国となっている犬種がいますけど、日本土着の犬として、日本犬保存会や、JKC(ジャパンケネルクラブ)は、秋田犬、北海道犬、紀州犬、四国犬、甲斐犬、柴犬の6犬種を”日本犬”として認めています。

これらは、国の天然記念物としても指定されています。

日本ではここ最近柴犬の人気が続いていますね。

日本犬はその風貌や賢さ、いろんな表情を見せるところから海外でも人気急上昇中です。

海外のTVや雑誌でも日本犬が取り上げられることがあります。

インターネット動画で日本犬の魅力にひきつけられる外国の方々も増えてきています。

日本犬の魅力

日本犬が海外でも人気がある理由は、表情が非常に豊かであるという点です。

普段は凛々しい顔つきですが、散歩や遊びの間や寝顔などは見ている方がほっこりしますね。

飼い主に忠実であるところも日本犬の人気の理由です。

独立心が高くてだれにでも愛嬌を振りまくことはないですが、飼い主に忠実なところが魅力だそうです。

また、洋犬にはない日本犬特有の姿や愛嬌が新鮮で可愛いと評価されています。

だれでも受け入れず、一匹狼のような気質でクールな面に魅了される方も多いようです。

特に柴犬に多い巻き毛の尻尾が可愛いとか、佇まいに威厳があり、まるで”SAMURAI”のようで格好いいという評価もあります。

四季のある日本の気候で育っているので、欧米の気候にも合っていて飼いやすいという点も人気の理由です。

日本犬の寿命・体型

日本犬の特徴として、立ち耳で巻尾または差し尾を持ちます。

日本犬は、しっかりとした胴体と粗食に耐えうる体を持っていることも特徴の一つとなっています。

大型犬に分類される秋田犬は、体高がオスで64~71cm、メスで58~66cmにもなり、体重が50kg以上になる個体もいるほどです。

骨格がとてもしっかりとしています。

平均寿命は11年くらいと言われています。

北海道犬、紀州犬、四国犬、甲斐犬は中型犬に分類されていますが、それぞれ大きさに違いがあります。

北海道犬は体高がオスで約47~53cm、メスで42~48cm、体重は約15~25kgほどになり、平均寿命は約13年です。

紀州犬は体高がオスで約49~55cm、メスで46~52cm、体重は約15~25kgほどになり、平均寿命は約13~14年です。

体が筋肉質で頭が大きいという体型をしています。

四国犬は体高がオスで約49~55cm、メスで46~52cm、体重は約15~25kgほどになり、平均寿命は約11~13年です。

甲斐犬は体高がオスで約47~53cm、メスで42~48cm、体重は約13~18kgほどになり、平均寿命は約14~16年でと、少し長めです。

胸はせまく脚が長い体型です。

そして、日本犬の中でも一番人気の柴犬は、体高がオスで約38~41cm、メスで35~38cm、体重は約9~14kgほどになり、平均寿命は約12~15年と言われています。

近年では、小さいサイズの柴犬、通称”豆柴”も人気ですね。

とはいえ、日本犬保存会やJKCでは、犬種としては豆柴あるいは小柴を認めているわけではありません。

日本犬ブームが海外で起こった理由

海外で日本犬ブームの引き金となったのは2009年のリチャードギア主演映画「HACHI約束の犬」。

日本映画「ハチ公物語」のリメイク作品ですね。

映画「HACHI」の影響で海外の人が日本犬を見ると「ハチ」とか「ハチ公」と親しげに呼ぶようになりました。

2012年イギリスで開催されたドッグショーで優勝した柴犬Eleeも日本犬人気に一役買いました。

海外で人気の日本犬

海外の人たちが日本人に対して抱くイメージをそのまま日本犬に重ね合わせているようです。

物静かで凛々しくて勇敢な性格ですが、飼い主には甘えるところが好まれています。

そんなツンデレな日本犬だから海外でも人気があるわけですね。

日本犬は素朴でシンプルな見た目ながらに、頑固だけど心を許した家族や信頼している飼い主への忠実さと、家族にしか見せない甘えん坊なところが魅力、というわけです。

確かに、欧米の犬種というとプードル、ポメラニアンパピヨンといった華やかで賑やかな愛玩犬、もしくは狩猟犬として筋肉隆々な犬種といった感じです。

しかし、日本犬はシンプルで素朴で、洋犬とはまた違った雰囲気と魅力があるわけですね。

では、そんな海外で特に人気の日本犬たちについてちょっとご紹介したいと思います。

日本犬保存会やJKCで認められている6犬種だけでなく、日本が原産となっている犬種も含めて、”日本犬”としてご紹介していきますね。

柴犬

柴犬

pixabay.com

日本でも、海外でもやっぱり人気な柴犬は、コロコロっとした体型と素朴な見た目がかわいいですよね。

普段はきりっとした顔つきですが、笑ったり、得意げな顔をしたり表情が豊かです。

非常に頑固で独立心が強いですが、しつけに対してよく応じ、飼い主家族に甘えたり従順です。

利口で物覚えもよく、その場の空気を読んで行動するのも可愛さの理由です。

秋田犬

秋田犬

pixabay.com

「忠犬ハチ公」のモデルが「あきたいぬ」です。

秋田犬は、海外でもかなりの人気となっていて、なんとアメリカでは秋田犬のコンテストまであります。

飼い主への忠実さは群を抜いています。

利口で従順、感受性も豊かな犬でしつけに対する反応も優れています。

1937年にヘレンケラーが帰国する際に秋田犬を持ち帰ってから海外での人気は上昇を続けています。

日本スピッツ

日本スピッツ

shutterstock.com

物覚えがよくしつけによく応じる賢い犬です。

日本が原産の中型犬で、真っ白な長いふわふわの被毛に覆われている美しい犬種です。

おとなしくて人懐っこい小型犬で、活発で遊び好きです。

見知らぬ人には番犬としても活躍できるのも人気の理由です。

狆(ちん)

狆

shutterstock.com

日本人の中にも、狆が日本が原産の犬種だと知らない方も多いようですが、日本の歴史の中で寵愛され、大切に扱われてきた犬種なんです。

体臭が少なくて物静かで温厚な飼いやすい小型の日本犬です。

江戸時代から幕府や皇族に好んで飼われた犬で、愛犬として長く飼われた歴史があります。

「犬公方」と呼ばれたあの徳川綱吉が、生類憐れみの令を出し、特に犬を愛護していたことは有名な話ですが、その綱吉がかわいがっていた犬こそ狆だったのです。

土佐犬(土佐闘犬)

土佐犬

shutterstock.com

土佐犬は闘犬として飼育されてきた大型犬です。

頭が大きく筋肉質で闘争本能にあふれた日本犬です。

実は、もともとの土佐犬というのは、現在の四国犬のことを指しています。

この四国犬に、ブルドッグやグレートデンなどの犬種を交配させ、闘犬として作出されたのが、土佐闘犬です。

確かに日本犬は海外でも人気ですが、闘犬となると飼い方において勝手が違います。

飼い主には従順ですが、イギリス、フランス、ドイツなどでは危険犬種に指定されています。


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