犬は腕枕が好き?腕枕で寝る犬の心理とは
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忙しかった一日を終えて、愛犬と一緒に布団で眠りに就く…。
犬好きにとって、一度は憧れを持つシチュエーションではないでしょうか。
しかも、ただ一緒に添い寝するだけではなくて、飼い主の腕枕が無いと寝ようとしない犬も少なくないんです。
愛犬に腕枕をせがまれるなんて、飼い主にとっては愛おしいことこの上ないでしょうね。うらやましい!
ところで、犬はどうして飼い主に添い寝したり、腕枕で寝ようとしたりするのでしょうか。
ただ飼い主に甘えたいだけなのでしょうか。それとも何か別の意味があるのでしょうか?
飼い主と一緒に寝ようとする理由や犬の心理に迫ってみましょう。
腕枕で寝てくれる意味とは?
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愛犬が腕枕で寝るのは、飼い主が好きで信頼しきっている心理の表れです。
犬は信頼している人にしか添い寝しようとしません。
また、寂しがり屋の犬の中には、大好きな飼い主といつもくっついていたいという意味で、腕枕をされると安心して眠る犬もいます。
犬にとって飼い主は、親犬のように一緒にいると安心できる存在だと思っているのです。
甘えん坊な性格から、飼い主の腕枕で寝る犬もいるようです。
どんな理由であっても犬が飼い主と一緒に寝るということは「あなたが好きでとても信頼しているんです」という心理の表れです。
逆に犬がベッドや布団の上に陣取って、飼い主が入ろうとすると唸ったり吠えたりする場合は、注意が必要です。
信頼関係を築くどころか主従関係が逆転しているという意味ですので、しつけを見直す必要があるでしょう。
犬がくっついて寝る理由は習性にあり
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犬が飼い主にくっついて寝たり腕枕をしたりするのは、飼い主を信頼しているという以外にも理由があります。
犬は本来群れで暮らす動物です。
夜寝るときには、敵から身を守ったり寒さをしのいだりするために、仲間同士でくっついて寝るという習性があります。
その習性が飼い犬になっても残っているので、仲間だと認識している人とくっついて寝ようとするんですね。
冬の寒い時期だけ飼い主のそばに添い寝しにくる犬もいます。
犬が飼い主と添い寝しようとする理由は、添い寝するときの体勢からも知ることができます。
愛犬が鼻先を入口に向けて、お尻は飼い主に向けて寝ることがあります。
実はこの体勢は、異変が起きてもすぐ飼い主を守れるように準備している心理の表れなのです。
そして自然界では命取りにもなりかねない、背後を取られるような寝方をするのは、飼い主に背中を預けて完全に信頼しきっているという意味です。
ですからお尻を向けて寝ていても、怒らないであげてくださいね。
愛犬は、「飼い主を守るぞ!」と心に決めているのです。
嬉しいけどちょっと困ることも
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愛犬が腕枕をしたり一緒に寝たりする場合の多くは、飼い主への信頼の表れだということがわかると、愛犬と寝る時間が一層嬉しくなりますね。
でも犬との添い寝は、嬉しい反面少し困ることもあります。
例えば、愛犬に腕枕をしていると、どんどん腕がしびれてくること。
だけど愛犬の気持ち良さそうな寝顔を見ると、腕を動かせない!
そんな葛藤を日々感じて、嬉しいやら困るやらで悩む飼い主さんもいるようです。
他にも一緒に寝ているのがまだ子犬だった場合、寝がえりを打って間違って子犬を潰してしまわないか、ひやひやして落ち着いて寝られないという飼い主さんも…。
また、子犬の頃から添い寝をする場合、しつけ方を間違えると主従関係が逆転して、言うことを聞かない犬になってしまうこともあります。
ハウスで寝るというしつけも行って、飼い主がリーダーであるということをしっかり理解してから添い寝するようにしましょう。