犬の歯磨きガムってどんなもの?
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犬も人と同じで、歯垢がたまります。
注意すべき点は、犬の場合、歯垢から歯石になるスピードが人より早いということです。
犬は歯垢が約3~5日で歯石になります。歯石になってしまうと家庭で除去することはできません。
さらに、歯石がつくと歯の表面が凸凹になり、歯垢がたまりやすくなるという悪循環が生じます。この状態を放っておくと、歯周病になりやすくなります。
歯が口の中で密生し、歯垢がたまりやすい小型犬や短頭種、シニア犬や全身性の疾患によって免疫力の低下した犬などは、歯周病になる可能性が高いといわれます。出典:http://pet-hamigaki.jp/clinic/clinic02.html
特に、歯みがきを全く行っていない場合は、年齢とともに発症する可能性が高くなります。
これを防ぐためには、日々の歯磨きがかかせません。
しかし、実際は歯磨きを嫌がる犬が多く、口を触ることすら難しいという方もいらっしゃると思います。
歯磨きが犬にとっても飼い主さんにとってもストレスになってしまう場合には、歯磨きガムがおすすめです。
歯磨きガムの効果
歯磨き専用のガムは、歯垢を落とす効果があります。
歯垢を落とすことで、歯石ができにくくなり、歯周病を予防することができます。
ただし、歯磨きガムはあくまでも歯磨きの補助グッズなので、一番の歯周病予防法は歯磨きをすることです。
歯磨きができない犬の場合は、動物病院などに相談し歯磨きトレーニングを行うのがベストです。
またついてしまった歯石は歯磨きガムでは落とすことはできませんので、歯石を落としたい場合は動物病院での歯石除去手術が必要です。
歯磨きガムの選び方
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歯磨きガムの選び方や与え方を間違うと、効果がなかったり、犬にとって悪影響を及ぼすこともあります。
歯磨きガムの正しい選び方と与え方をチェックしておきましょう。
犬の大きさに合ったもの
犬の口の大きさに対して歯磨きガムが大きすぎる、口の中を傷つけてしまったり、丸飲みして消化管に詰まってしまう可能性があります。
商品の表示を確認して、犬の口に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
また歯磨きガムを与えるのは、消化機能が整う生後6か月以降にしましょう。
おいしいもの
あまり味のないものやおいしくないものだと、犬が食べてくれないことがあります。
喜んで食べてくれるようなペットの好みに合う歯磨きガムを見つけましょう。
あまり硬くないものを
歯磨きガムが硬すぎると、歯が縦割れを起こしたり、先が欠けたりすることがあります。
本来、ワンちゃんは肉食動物ですので、ワンちゃんの歯はお肉や皮膚、あるいは骨を噛み砕くには十分な強度を備えていますが(動物の骨って実はそこまでカチコチではありません)、骨型ガムのようにそれ以上の固さのものを噛み砕こうとすると、歯が負けてしまいます。出典:http://morinoinuneko.com/nishihara/?p=1643
歯の隙間に入るものを
歯垢は歯の隙間にたまりやすいので、歯の隙間に入るような繊維質の歯磨きガムがおすすめです。