愛知県弥富市の市立十四山中学校で3年生の伊藤柚輝さん(14)が刺殺された事件は、加害生徒がなぜ刺したのかなど動機はわかっていない。きのう24日(2021年11月)午後7時から開かれた保護者会で、黒川利之校長は2人についてこう語った。
「とりたてて仲が良い、仲が悪いということは把握してません。(加害生徒に)おかしなところがあるとかはまったくなく、なんであんなことをやったのか、私たちにもよくわからないのです」
「プライバシー保護もあるので...」
また、伊藤さんの友人は「話がおもしろくて、生徒会活動をやったりとか、リーダー的な存在でした。いなくなって寂しい」と話す。
司会の安住紳一郎「自分の経験に照らしても、14歳、15歳というのは非常に難しい時期だなと、あらためて感じます。いま学校でどんなことが起こっているのか。「THE TIME,」は都内の公立中学校に勤めている30代の先生にお話を聞きました」
その教員はこんな話をしたという。「(刺殺事件には)驚いたが、起こりうることだと思った。勤務していた学校でも、真面目そうな生徒がナイフを持っていたケースが何度かある。持っているだけで安心するからという理由だった」
今回の事件では、加害生徒は事前に包丁を購入していたが、おとなしい子が校内でナイフを持ち歩いてることは珍しくないという。「ただ、プライバシー保護もあるので、持ち物検査はしにくい様です」(安住)
中学校での暴力行為発生件数は2020年度は2万1293件で、新型コロナウイルスによる休校などもあって、これでも減っているのだという。多くは殴り合いのけんか程度だろうが、ナイフ持ち歩きが珍しくないとなると、殺傷事件がいつ起こってもおかしくない。
十四山中学校はきょう25日から予定されていた期末テストを延期にした。
(カズキ)