「JKからやり直すシルバープラン」(テレビ東京系)11月11日未明(水曜深夜枠、2021年)スタートの連続ドラマは、1990年代に富と権力の絶頂期を極めたお嬢様、二ノ宮小百合(鈴木ゆうか)が、バブル崩壊後、人生真っ逆さまとなりどん底まで落ちこみ、2021年現在、とうとう中年のホームレスとなってしまうが、路上生活のある日「シルバープランのススメ」という本に出合い、ひょんなことから高校時代にタイムリープしてしまうところから始まる。
女性高校生時代にタイムリープ
「若い頃にこそ始めていただきたい。人生の設計図にございます」と登場する小百合ちゃんは伊達メガネの似合うJKでとってもキュート。こんなに可愛いお嬢様なら多少羽目を外すぐらいならかえって場が盛り上がるように思うが、どうもこの小百合はそうではなく、金にものを言わせ、エゴイストで人を傷つけ、後先考えない放蕩人生だったのだろう。こういう若者は当時多かったし、実際にどん底まで落ちて財産もなくなり地味に暮らしている人は少なくないかもしれない。果たして「女子高生まで戻ってやり直す」プランの未来は明るいのだろうか。うーん気になる。
ドラマのなかで「シルバープラン」と聞いて、財テク?と勘違いする場面があったが、人生100年時代の人生設計なんて、あの時代ではピンと来ないはず。だからこその今後の展開が面白そう。ストーリーの途中で「予算削減」「経費削減」などの告知があちこちで出てくるが、テレビ局の制作費も90年代と現在では相当違うのは周知のとおりだ。もうひとつ、小百合ちゃんの素足が真上からの目線カットでときどき入るが、あれは何? JKアイコン?
それにしても、中年の小百合ちゃんの人生を変えた本の著者が高校の担任の先生だったなんて、素敵な奇遇。きっとバカにしていた先生に対してもやり直しプランでは180度態度が変わるのでしょうね。新生JKの小百合ちゃんにとってどんな場面が待っているのか、どうやって友人や家族、周囲の人たちとコミュニケーションをとっていくのか楽しみだ。小百合ちゃんの周囲の印象は「悪魔」から「天使」に変わるのだろうか。
(Y・U)