提供:Abema TIMES
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インターネットやスマホの普及などもあり、一日のテレビ視聴時間がここ5年で20分も減少。その反面、スマートフォンを見る時間は76分も増加しているという。Yahoo!ニュースが行った意識調査によると、「今のテレビはつまらないと思う?」と思っているユーザーが89.6%(10万4064票)にものぼった。
ネット動画配信のブームにより、たびたび語られる「テレビ論」だが、本当にテレビはつまらなくなってしまったのだろうか? AbemaTVの報道番組「Abema Prime」の火曜特集「喧嘩上等!バトルスタジアム!!」では、「今のテレビはつまらない!!思う?思わない?」をテーマに、放送作家、番組プロデューサーテレビのプロ、そして番組MCの小藪千豊らタレントによる議論が行われた。
まずは、出演者からあがった「テレビがつまらない」と言われる背景についての分析から紹介する。
「今のテレビ番組は視聴率を狙っていくと同じ視聴者を狙っていくことになり、結果といて同じような企画になっているからつまらない」(雑誌「放送レポート」編集長・岩崎貞明)
「視聴者の半分近くは3層と言われる50代の層が埋めている。その大半が女性であり、その主婦層に向けた番組になっているからテレビはつまらない」(メディア・コンサルタントの境治)
「守りに入った番組ばかりでとがった番組が減った。そして本音を語る人が減ったのが視聴者離れの原因なのではないか」(モデルのソンミ)
境は、ネットの登場によりテレビのポジションが変わり、求められるものが変わったと解説。テレビがかつて求められていた「新しく、昨日と違う価値」を提供する役割は、テレビからネットにスライド、テレビには「昨日と同じ価値」つまり変わらないものが求められてきたという。
また、ネットメディアの影響力が増しても、テレビが持つ変わらぬ機能も忘れてはならない。
「テレビが衰退したら有名人というのはどうやって出てくるのか? 歌舞伎役者は歌舞伎をやっているから有名なのではなく、テレビに出ているから有名人なのであり、確かにネットで有名人になる人はいるが、結局はテレビには勝てない」(放送作家・高橋秀樹)
「ネットのみなさんも実際テレビに出たがっている」(次世代メディア研究所代表・鈴木祐司)
終始さまざまな意見が飛び交い、最後に小籔が「昔のテレビは面白かったと言う人は必ずいる。今面白いと言っている人も将来今のテレビはつまらないと言うでしょう。つまらないという意見を真摯に受け止め、これからもがんばっていきたい」と、締めくくった。
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