フランスで5月11日より開催されている第69回カンヌ国際映画祭。そこで個性的で斬新な作品を集めた「ある視点部門」に正式出品されたスタジオジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』が、なんと特別賞を受賞しました!
『レッドタートル ある島の物語』は、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督によるスタジオジブリ長編映画。物語の主人公は、嵐の中荒れ狂う海に放り出され、九死に一生を得て無人島に辿り着いた男。必死に島からの脱出を試みるが、見えない力によって何度も島に引き戻される。絶望な状況に置かれた男の前に、ある日一人の女が現れるというストーリーです。
レッドタートル ある島の物語
構想10年!ジブリ最新作に期待が最高潮
この『レッドタートル ある島の物語』の誕生のきっかけは、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞したマイケル監督の短編アニメ『岸辺のふたり』を見たこと。鈴木プロデューサーから打診を受けたマイケル監督は、尊敬する高畑勲監督から、長編映画の制作全般について助言を受けることを条件に快諾。構想10年、制作8年もの歳月を掛けて完成しました。
https://www.youtube.com/watch?v=bxnV__Yzvtw
マイケル監督は「この映画をまだ見ていない人はいつか見てください。これはスタッフと私の努力の結晶です。高畑さん、ありがとう!」と喜びを語りました。公開は9月17日。また、同じ「ある視点」部門で、深田晃司監督『淵に立つ』も審査員賞を受賞しています。日本映画が世界で評価されて誇らしいですね!