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「サンタクロースはいるのでしょうか?」ある新聞記者の小学生への解答が完璧すぎた


1897年、アメリカの新聞「ザ・サン」に掲載されたとある手紙をご紹介します。

女の子からの新聞記者に宛てられた手紙の内容は「サンタは実在するのですか?」。

その手紙への解答は100年以上経った今も様々な形でシェアされ、この時期になると毎年新聞に再掲されるほどです。


こんにちは、しんぶんのおじさん。

わたしは8才の女の子です。

じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。

パパは、わからないことがあったら、サンしんぶん、というので、ホントのことをおしえてください。


サンタクロースはいるのですか?



ヴァージニア、それは友だちの方が間違っているよ。

きっと、何でも疑いたがる年ごろで、見たことがないと、信じられないんだね。

自分のわかることだけが、全部だと思ってるんだろう。


でもね、ヴァージニア、大人でも子どもでも、何もかもわかるわけじゃない。

この広い宇宙では、人間って小さな小さなものなんだ。ぼくたちには、この世界のほんの少しのことしかわからないし、ほんとのことを全部わかろうとするには、まだまだなんだ。


じつはね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。


愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、そういうものがあふれているおかげで、人の毎日は、癒されたり潤ったりする。

もしサンタクロースがいなかったら、ものすごくさみしい世の中になってしまう。

ヴァージニアみたいな子がこの世にいなくなるくらい、ものすごく寂しいことなんだ。


サンタクロースがいないってことは、子どもの素直な心も、つくりごとを楽しむ心も、人を好きって思う心も、みんなないってことになる。

見たり聞いたりさわったりすることでしか楽しめなくなるし、世界をいつもあたたかくしてくれる子どもたちの輝きも、消えてなくなってしまうだろう。


サンタクロースがいないだなんていうのなら、妖精もいないっていうんだろうね。

だったら、パパに頼んで、クリスマスイブの日、煙突という煙突全部を見はらせて、サンタクロースを待ち伏せしてごらん。

サンタクロースが入ってくるのが見られずに終わっても、なんにもかわらない。


そもそもサンタクロースはひとの目に見えないものだし、それでサンタクロースがいないってことにもならない。


ほんとのほんとうっていうのは、子どもにも大人にも、だれの目にも見えないものなんだよ。

妖精が原っぱで遊んでいるところ、だれか見た人っているかな? うん、いないよね、でもそれで、いないって決まるわけじゃない。


世界でだれも見たことがない、見ることができない不思議なことって、だれにもはっきりとはつかめないんだ。

あのガラガラっておもちゃ、中をあければ、玉が音を鳴らしてるってことがわかるよね。

でも、目に見えない世界には、どんなに力があっても、どれだけたばになってかかっても、こじ開けることのできないカーテンみたいなものがかかってるんだ。

素直な心とか、あれこれ逞しくすること・したもの、それから、よりそう気持ちや、だれかを好きになる心だけが、そのカーテンをあけることができて、その向こうのすごくキレイで素敵なものを、見たり描いたりすることができる。


うそじゃないかって?ヴァージニア、いつでもどこでも、これだけ本当のことなんだよ。

サンタクロースはいない?いいや、今このときも、これからもずっといる。

ヴァージニア、何千年、いやあと十万年たっても、サンタクロースはいつまでも、子どもたちの心を、わくわくさせてくれると思うよ。


※文章の一部を平仮名から漢字へ改変しております。



この後、手紙を書いたヴァージニアは、成長し教師になり、47年間子どもたちに教え続けました。

子どもたちだけでなく、私たち大人にも今一度、サンタの真実について考えさせてくれる手紙でしたね。


翻訳:大久保ゆう 引用元:サンタクロースはいるんだ


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