紙製のちょっと硬めのストロー23本をテーブルの上で重ねました。テーブルの面とストローが平行になるように重ねたつもりでしたが、最後に確認してみると1本だけ平行ではなく斜めに傾いて重なっていました。実物を横から見るとすぐわかるのですが、残念ながらこの図は上から見たものです。あなたにはどのストローが斜めに重なっているのかがわかるでしょうか。
集中力を切らさないで!
簡単そうに見えて、意外とイラついてくる問題です。最初の何本かは割と冷静に確認していくことができるのですが、だんだんと頭の中が混乱してきます。そのうちに、「もういいや!やめよう!」なんて気持ちになってきます。落ち着いて、イライラをおさえて考えて見て下さい。
ストローの重なり方を確認しておきましょう。
下の図では、ストローを4段重ねています。この状態では1段目(一番下)の2本のストローの上に2本のストローを重ねています。2段目の2本のストローはテーブルの面と平行になっています。同じようにして3段目、4段目のストローを重ねています。この図の中で重ねられているストローは、すべてテーブルの面に平行で、傾いて重ねられているものはありません。
しかし、最初の図に描かれている23本のストローの中にはテーブルの面とは平行になっていなくて傾いて重なっているものが1本だけあります。
1段目(一番下)にあるストローだけ色を変えてみました。
1段目には7本のストローが置かれていました。色を変えて見ると少しは見やすくなります。この段階で、傾いているストローを答えられるでしょうか。もし、答えられるとしたら、きっと、あなたには高い集中力と鋭い観察力があるのだと思います。普通は、この段階で答えるのは難しいのではないでしょうか。
2段目に重ねられているストローの色も変えてみましょう。
2段目に重ねられているストローは8本ありました。
2段目のストローの色をピンクにしてみました。今のところ、1段目にあるストローと2段目にあるストローはすべてテーブルの面に平行になっています。この中には傾いているストローはありません。平行なのか傾いているのかが確認できていないストローが8本残っています。最初の図よりはかなりわかりやすくなってきています。あなたにはもうわかってしまいましたか。
3段目には何本のストローが重ねられているかわかりますか。念のため3段目に重ねられているストローの色も変えてみましょう。
3段目に重ねられているストローは5本でした。
3段目のストローの色を薄紫色にしてみました。ストローは3段目までに20本重ねられていました。この20本はすべてテーブルの面に平行に重ねられています。
残っているストローは3本です。この3本の中の1本だけがテーブルの面とは平行になっていません。3本のストローをよく見て下さい。わかりましたか。
残っている3本のストローの重なり方を確認してみましょう。
白丸が2個ついているストローは、2か所で紫色のストロー(3段目)に重なっています。紺色の丸が2個ついているストローも、2か所で紫色のストロー(3段目)に重なっています。これらの2本はテーブルの面に平行です。
赤丸が2個ついているストローはどうでしょうか。1か所は紫色のストロー(3段目)に重なっています。もう1か所はピンク色のストロー(2段目)に重なっています。
ということは...。
答えです。
テーブルの面に平行ではなく傾いているのは、下の図の濃いピンクのストローでした。
実際に目の前でストローを重ねたとしても、この問題に即答できる人は少ないのではないでしょうか。それなのに、この問題の場合は平面に描かれた図から考えるのですからなおさらではなかったでしょうか。
この問題の答えが簡単にわかった人は、正方形の折り紙を5回、三角形に折りたたんで、切って開くとどんな形になる? の答えも簡単にわかってしまうのでしょうか。