この時期の冷たい蕎麦は格別なもので、キンキンに冷えたシコシコのそばを、ツルッと一気に口の中に放り込めば格別。非常に心地よいのどごしと、そばの甘みが体中に染み渡り、暑さを吹き飛ばしてくれるわけですが、こちらのそばは、今までのそばの概念を覆す、とんでもないそばであるようです。
超田舎にあるそば屋「百古里庵」
こちらは知る人ぞ知る名店「百古里庵」(すがりあん)。静岡県浜松市天竜区横川という非常に山奥にありながら、連日客が押し寄せるという人気店。
そもそもたどり着くのに苦労するという、まさにぽつんと一軒家的なそばやというロケーションもなかなか胸を躍らせるわけです。
店内、というか建物の中に中庭があり、そこを通って店に入るという、まさに「ディズニーランド」方式のワクワク感が楽しめます。もちろん演出ではなく、これは古民家のよくある形で、なんの過剰な設定でもないわけです。
暖簾をくぐれば店内。
土産物も売っております。
で、注文するのはもちろん「そば」。その中で「田舎そば」と「二八そば」2つの種類から選べるので、初心者の私は「二八そば」を選ぶ。ちなみに田舎そばは、小麦粉を一切使用していない、いわゆる、十割そば。
メニューには「食べにくい」と書かれており、まさに上級者向け仕様であることが伺えます。
二八そば登場。これは普通のそばと同じ・・・ではありますが、若干麺が太く、コシがヤバそう。
めんつゆにつけて、普通に食べるのですが、この時点で箸で拾う「そば」の強度がヤバい。フニャフニャでもシコシコでもない、頑丈な粘土質の麺を触っているかのよう。
ということで、口の中に入れてみる。うん、これはそば感ヤバい。
シコシコの麺を想像していたが、そうでもなく、なんて言えばよいのか、上級者向けであります。これが本来の「そば」というべきものなのかもしれませんが、コンビニのそばで満足している方は、ある意味別物を食べていると考えたほうが良いのかもしれません。
それをふまえると10割そばは、まさに新境地。
食べログでの評価は3.3ということで意見は分かれそう。ただし、店内の雰囲気、ロケーションは最強。なんといってもPayPayが使えるというハイテクさは面白い。
年越しに行った自作ドン次郎もすごいですが
ということで、静岡県浜松市の「百古里庵」(すがりあん)一度行ってみるべし。