日本には実にさまざまな名字があります。変わった名字から、聞き慣れた名字までさまざまです。皆さんも学校や職場で「凄い名字の人と知り合った」ということが1〜2度はあるのではないでしょうか。また聞き慣れた名字でも漢字の書き方が珍しいケースもあります。とくに斎藤という名字は実に多岐に渡ります。今、その衝撃的な理由がネット上で話題になっています。
斎藤の「さい」の漢字は聞き間違いから派生した
斎藤といえば、日本でももっともポピュラーな名字の一つです。その中の「さい」の字だけでも20種類以上あるとのことです。更にそこまで多様化した理由がより衝撃的と話題になっているのです。
名字の「さいとう」に使われる「さい」の字はこれだけあるらしいけど、そのほとんどがうろ覚えの書き間違いがそのまま受理された結果だという話を読んで朝から笑っている。 pic.twitter.com/fgtALsUlbq
— ドカ太郎 (@dameningen1gou) August 4, 2020
斎藤の「さい」の字がさまざまな形に派生した理由、それはうろ覚えの書き間違いが受理されるケースが多発したためとのことです。
「サイトウでお願いします!と言われたのに対し、役人はそれぞれ思い思いの「サイトウ」を書いてしまったというワケ。具体的には「齋藤」は旧字体で書いてしまったパターンで、「齊藤」は旧字体の書き間違い。そして「斉藤」は本来の「斎藤」の書き間違い、というのだ。そもそも「斉」は当時「さい」ではなく「せい」と読んでいたので、単純な間違いとしか言いようがないらしい。
Source:東洋経済
聞き間違いが原因とは信じがたいかもしれません。しかし上記のように識者も述べているとのことで、本当にただの書き間違いとしか言いようがないようです。
衝撃の事実に対しネット上では
この斎藤の「さい」は書き間違えによって派生したという事実はネット上でも話題になっています。
うろ覚えで役所にコレ提出できるメンタルすごくない?
「イヤ流石にココ、◇◇◇ではなかったよな…?」
みたいにならずに「私の字はこうです」って堂々提出できる胆力すごくない…? https://t.co/JxSZVKh0bi pic.twitter.com/fMjqUWrXEB— よんてんごP (@yontengoP) August 5, 2020
特にこの◇を3つ書いた形の漢字に関しては「流石に書く前に疑問を持つべき」という意見が多く寄せられています。確かに書き間違えと思えないくらい原型からかけ離れてはいます。
ただ、こうした漢字が生まれた頃の時代背景を考えると仕方がない部分はあるのかもしれません。
渡辺も凄い
日本でよく見られる名字としては、他にも渡辺があります。渡辺も渡部、渡邊、渡邉…といったように漢字のバリエーションは多岐に渡ります。
その原因も、斎藤の苗字に通ずる部分があるようです。
高信氏いわく“ナベの字”の種類が増えたのには衝撃の理由もあった。実は、昭和40年頃まで戸籍は手書きで登録。そのため、複雑な字形の「ナベの字」は申請した側と戸籍担当者との間で記入ミスが起きやすく、微妙な間違いがそのまま登録されたことも“ナベの字”が増えた理由だとか
source:東洋経済
漢字表記に関する説は多くあるとのことえすが、渡辺の「なべ」の字の多様化も、斎藤と同じように書き間違いが原因であったとの説もあるようです。
そう考えると、意外と似たような経緯で増えた名字の書き分けは多いのかもしれませんね。
以前、思い出の第2ボタンの衝撃的な使い道が話題になりましたが、見慣れた名字一つとっても、意外な発見があるようです。
source:東洋経済 「斎藤」「斉藤」「齋藤」「齊藤」・・この差って何?
source:東洋経済 「渡辺」「渡部」「渡邊」「渡邉」の知られざる真実