子育てがしにくい現代、特に金銭的なことから子どもを諦める夫婦が多くなっているのは周知の事実。政府は「子育て支援」をしているように見せかけてはいますが、実際子育て世帯は実質据え置き……つまり子無し世帯への実質増税で、まるで子育て世代が優遇されているように見せる姑息な手段。どうやったって一般市民の生活なんか、向上しないわけです……。その子育て世代を襲う最悪の条例が、埼玉県で可決されようとしています。
マジ最悪……埼玉県虐待禁止条例に反対意見相次ぐ
埼玉県の条例改正で信じられない「悪法」が……なんと、小学3年生(9歳)以下の児童の留守番が禁止になるというのです。12歳以下は努力目標になるということですが、たとえば17歳の子と9歳の子2人での留守番も原則禁止になるとか……。17歳って、もうすぐ「成人」の年齢なんですけれど。
埼玉県条例改正で子どもの「留守番禁止」へ 子育て家庭に負担懸念もhttps://t.co/AFiirNxhzY
小学3年生以下の子供の「放置禁止」を盛り込んだ埼玉県虐待禁止条例改正案が、県議会で議論されています。罰則はありませんが、いわば留守番禁止規定。反対派からは「家庭への負担が大きい」との声も。
— 毎日新聞 (@mainichi) October 6, 2023
また、オンライン署名サイト「change org.」では、10月9日までに署名が8万人を突破。下記はサイトに掲載されていた「条例改正案」の一部ですが、これだけでいかに異常な条例なのか手に取るようにわかります。この条例、まともに子育てをした方……いや、子育てしたことなくてもわかりますよね。
・小学生だけで公園で遊びに行く
・児童が一人でお使いに行く
・不登校の子どもが日中家にいる状態で、親が買い出しや仕事に行く
・兄の習い事の送迎時に、弟が昼寝をしていたので起こさず外出する
・ゴミ捨てにいくため留守番させる
・小学校1年生から3年生だけで登下校する
・18歳未満の子と小学校3年生以下の子が一緒に留守番をする
・車などにどんなに短時間であっても残していく
引用:10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!
保護者たちの声は……
当然といえば当然ですが、これには特に保護者の方はお怒りのようです。子どものいない筆者でも異常だと思う条例なのですが、当事者にとっては死活問題かと。
・うちは子ども3人いてゴミ出しで数分親が家を出たら放置=虐待?これ考えた人の家にはお手伝いさん何人いるの?
・これ、どう考えても「共働き禁止条例」になってしまう
・おそらく日本一共働きで通勤時間が長い世帯が多そうな埼玉でこれをやるのは、人口流出が目的かと思うほどだな
・ゴミ出しとか回覧板回す3分程度の留守番もさせたらダメとかどんな条例だよ
・親と同居してるか、もしくは専業主婦(夫)じゃないと無理でしょ、こんなの
・これを思いついたセンセイ方は、奥様がご用事で出かける時は、そのたびに代わりにお子さんを見ていられるんですね?
この条例が可決しそうになるのも大問題ですが、虐待防止ということであれば「幼児虐待」に対して厳罰を処すべきではないでしょうか。例えば5歳の子どもを置き去りにして外泊するバカ親とか、極刑でいいと思うのですが。
虐待にも色々なカタチがありますが、今回のようなやり方をしていたら虐待防止の前に、生活が成り立たなくなりますよ……。「初めてのおつかい」もアウトになる世の中、埼玉県は(主に川口市の)「治安」を改善するほうが先なのでは?
画像引用元:PhotoAC