漢字は10万以上存在するといわれ、時には読めない漢字を目にすることもあるでしょう。読み方の難しい難読漢字は、頭の体操にも人気のジャンルのひとつです。今回は読めそうで読めない漢字をヒント付きのクイズ形式で5問出題いたします。正解がひらめかない時は、ヒントを参考に正解を導き出してくださいね。ぜひ最後まで漢字に触れ合う時間を楽しみましょう。
【1】明礬
「明礬」は何と読む?
【ヒント】明礬は、理科の実験で結晶作りをする際に使われることもあるものです。み〇〇〇〇。「み」から始まる5文字の言葉といえば?
答え:明礬→みょうばん
明礬は、硫酸アルミニウムとナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、タリウムなどの硫酸塩との複塩の総称のこと。特に硫酸カリウムとの複塩のカリウム明礬を明礬と呼ぶことが多いそうです。
また、「焼明礬(やきみょうばん)」は、明礬を加熱して脱水した白色の粉末で、消毒剤や消臭剤、食品加工などに用いられます。
【2】喚鐘
「喚鐘」は何と読む?
【ヒント】喚鐘とは、勤行(ごんぎょう)や法会(ほうえ)などの開始を報じる小形の梵鐘・半鐘・茶の湯で、用意が整って客に入室を合図するために鳴らす鐘のことをさします。か〇〇〇〇。「か」から始まる5文字の言葉といえば?
答え:喚鐘→かんしょう
喚鐘の「喚」の字は、送り仮名を付けると、喚ぶ(さけぶ・よぶ)喚く(わめく)と読みます。あわせて覚えておきましょう。
【3】忸怩
「忸怩」は何と読む?
【ヒント】忸怩は、自分の行ないなどについて、自分で恥ずかしく思う様子のことをさす言葉です。じ〇〇。「じ」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:忸怩→じくじ
「忸怩」は、「忸怩たる思いに駆られる(じくじたるおもいにかられる)」「忸怩たる思いを抱く(じくじたるおもいをえがく)」のように使われます。
忸怩の「忸」は送り仮名を付けると、忸れる(なれる)、忸じる(はじる)と読み、また、「怩」は送り仮名を付けると、こちらの字も怩じる(はじる)と読みますよ。
【4】噎ぶ
「噎ぶ」は何と読む?
【ヒント】噎ぶは、 飲食物をのどに詰まらせたり、煙を吸い込んだりして、息苦しくなったり、咳き込むこと・こみ上げる感情で息が詰まったり、息を詰まらせながら泣くことなどをさす言葉です。む〇ぶ。「む」から始まる3文字の言葉といえば?
答え:噎ぶ→むせぶ
噎ぶ(むせぶ)と読む漢字は他にも、咽ぶ・哽ぶ・饐ぶなどもありますよ。意味合いはどれも同じです。
噎ぶの送り仮名を変えると、噎がる(ふさがる)・噎る(むせる)と読みますよ。
【5】蔕
「蔕」は何と読む?
【ヒント】蔕は、果実が枝や茎とつながる部分のことをさす言葉です。そのことを意味する二文字の言葉といえば?
答え:蔕→へた
蔕の詳細は下記の通りです。
1.茄子(なす)、瓜(うり)、柿(かき)、蜜柑(みかん)などの果実についている萼(がく)。また、花の萼。ほぞ。〔和玉篇(15C後)〕
2 .鏡のつまみ。ひもなどをつける部分。
3. 1のように、役に立たないもの。すぐ捨てられるもの。相手をあざけっていう場合に用いる。
引用:コトバンク
また、蔕(へた)には、別の読み方もあり、「うてな・とげ・ねもと」とも読むようですよ。
今回は読めそうで読めない難読漢字をご紹介しましたが、普段使っている言葉が漢字表記になると難読漢字になったりします。
難読漢字といえば「遖」←は読めますか?純和製漢字も難易度MAXレベルですよ!
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク