2022年も一年の締めくくりの時期である12月になりました。キラキラと眩いほどのイルミネーションが街中を彩り華やかですね。クリスマス、忘年会、大晦日などの行事に心躍らせている方もいらっしゃることでしょう。今回は冬にまつわる難読漢字をご紹介いたします。ヒント付きのクイズ形式で出題いたしますので漢字に触れる時間を楽しみながら、全問正解を目指してチャレンジしましょう。
【1】雪ぐ
「雪ぐ」は何と読む?もちろん、ゆきぐとは読みませんよ。
【ヒント】雪ぐは「水で汚れを洗い落とす」「 恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消すこと」という意味があります。
答え:雪ぐ→すすぐ・そそぐ
別漢字には「濯ぐ(すすぐ)」もあります。
また、雪がつく言葉に「雪辱(せつじょく)」もあります。これは「辱(はじ)を雪(すす)ぐ」といい、恥を洗い流すということで「名誉挽回」というのと同じ意味になるようですよ。
雪辱の例文ですが、以前負けた相手に勝ち、名誉を取り戻すなどの際に「雪辱を果たす(せつじょくをはたす)」というように使われます。よく間違われる言葉に雪辱を晴らす(はらす)がありますがこの言葉は間違いです!「屈辱を晴らす(くつじょくをはらす)」と混ざってしまい間違われるケースがあるようなのでしっかり覚えておきましょう。
【2】炭団
「炭団」は何と読む?
【ヒント】炭団は木炭粉や石炭粉を布海苔(ふのり)、角叉(つのまた)などで球状に固め、乾燥させた黒い燃料のことです。た〇〇。「た」から始まる三文字の言葉といえば?
答え:炭団→たどん
炭団は、一定温度を一定時間保つことができるのが特徴で、火鉢・こたつの燃料として愛用されたり、とろ火で長時間煮炊きするのに重用されていたそうです。
【3】石蕗
「石蕗」は何と読む?
【ヒント】石蕗は、キク科の常緑多年草のことです。つ〇〇〇。初冬に黄色い花を咲かせる「つ」から始まる4文字の言葉の植物といえば?
答え:石蕗→つわぶき
寒さに強く、岩の上など厳しい環境でもたくましく育つことから、「石蕗」と呼ばれるようになりました。花言葉は、謙遜・困難に負けない。また、3月~4月は葉や茎が柔らかいため食用に適していて美味しく食べられます。
【4】風巻
「風巻」は何と読む?もちろん読み方は、かぜまきではありません。
【ヒント】風巻は、雨・雪などを交えて激しく吹く風のこと。し〇〇。「し」から始まる3文字で冬が季語の言葉といえば?
答え:風巻→しまき
また冬が季語の風には凩(こがらし)もあります。凩とは冬の訪れを告げる北風を指す名前。別漢字には木枯らしもありますね。木枯らしは毎年、気象庁で観測し発表されるようですが、2022年は東京で冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が吹かなかった模様。実は2021年も木枯らしが観測されず、2年連続となったそうです。
【5】樏
「樏」は何と読む?
【ヒント】樏は長靴などの下につけて雪上・湿地の歩行や作業に用いる履物のこと。か〇〇〇。「か」から始まる4文字の言葉といえば?
答え:樏→かんじき
樏(かんじき)の別漢字には「橇」「檋」「梮」もあります。どれも難読漢字ですね。
樏の詳しい説明は下記の通りです。
わら(藁)沓(くつ)やゴム長靴などの下につけて雪上,湿地の歩行や作業に用いるはきもの。雪の中に足が埋まらぬよう木の板や竹で輪や枠をつくり,縄をつけて沓をしばる。すだれ状に編まれたものもある。竹を輪にした単輪のものは平地での雪踏みや雪おろしに用い,爪のある複輪のものは,かたい氷雪上での狩猟の際,すべり止めに用いた。鉄のすべり止めをつけたかねかんじきは江戸時代につくられ,春先の凍った雪道で使われた。また深田の稲刈りの際にはく田下駄にもカンジキと呼ばれるものがある。
引用:コトバンク
今回は冬にまつわる難読漢字をご紹介しましたが、全問読めましたか?どれも難しく、頭を抱える難問だったことでしょう。
冬といえば、猫ちゃんの夏毛と冬毛が全然違うのも可愛くて癒されること間違いなしですよ!
Source:漢字辞典オンライン・コトバンク