「国字」という言葉を聞いたことがおありでしょうか。国字というのは日本で作られた
漢字のことで、和字、和製
漢字などともいわれます。今回の
漢字「遖」は国字の中のひとつです。
漢字は1文字なのに、ひらがなにすると4文字にもなります。読み方がわかると、思わず「その言葉に
漢字があったの?
漢字って奥が深いなぁ!」という言葉が出てくるかもしれません。
「遖」の読み方は...。
「遖」という
漢字は「あっぱれ」と読みます。「天晴れ」という
漢字も「あっぱれ」と読みますね。「遖」は、
漢字検定1級の
漢字に分類されています。
次の漢字は「埖」です。
「椛」という
漢字に似ていますが、別の
漢字です。この言葉を会話の中で使うことはよくあると思いますが、
漢字にするときは、ほとんどの人が別の
漢字を書くのではないでしょうか。
答えです。
「埖」という
漢字は「ごみ」と読みます。この
漢字は地名に用いられます。青森県三戸郡には「埖渡(ごみわたり)」という地名があります。「埖」は
漢字検定対象外の
漢字です。
次の漢字は「轌」です。
これは、乗り物を表す
漢字です。乗り物にはたくさんの種類がありますが、この
漢字を見ていると、その乗り物が浮かんでくるかもしれません。
答えです。
「轌」という
漢字は「そり」と読みます。「そり」というのは、雪や氷の上を滑りながら進む乗り物のことです。雪国では冬によく目にする乗り物です。あまり急ではない斜面でも、そりで滑るとかなりスピードが出ます。「轌」は
漢字検定1級の
漢字に分類されています。
最後の漢字は「俤」です。
この
言葉は、実際に目の前にあるように心の中に浮かぶ姿・かたちのことを意味しています。
答えです。
「俤」という
漢字は「おもかげ」と読みます。「面影」という
漢字も「おもかげ」と読みますね。「俤」は
漢字検定1級の
漢字に分類されています。
国字は日本で作られた
漢字のため、基本的には訓読みだけをもっている
漢字です。しかし、もちろん例外もあり、音読みを持っている
漢字もあるようです。「働」という
漢字は国字ですが、音読みをすると「ドウ」となります。
興味深い
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