Twitterなどで、目撃情報を募ってみたりして忘れ物や落とし物などが本人の手元に届き、とても感謝しているという場面を見る事があります。普段は誹謗中傷なんかで溢れている(個人の感想です)Twitterにおける一輪の花のようなツイートだなあと考えていましたが、そんな良い行いに対し現役の駅員さんによる注意喚起が話題になっておりました。
SNSを使った善意の投稿
遺失物などを本人に届けるための投稿はそれこそ、クソリプと呼ばれるどうでも良い上に人の神経を逆なでしたり、セクハラまがいで気持ちの悪いおじさん構文であったりというツイートに比べると、心洗われる本当に良い使い方だなあと。そう思っていた時期が筆者にもありました。しかし...
「遺失物を〇〇に届けました」はやめた方が良い?
『忘れ物を○○に届けました』の投稿、駅員の立場では止めて欲しいです。
現状は『拾得者と保管者のみが遺失物の情報を知っている前提』で、遺失物法をはじめ、各社で返還に関するルールを定めています。
よって、落とした場所や特徴等を聞き取りし、一致すれば落とし主本人だと判断しています。
— 現役駅員の本当の話 (@n3cflFNAtq5B9o3) August 23, 2020
駅員さんとしては、その類いのツイートなどは控えて欲しいとの事。一体何故、忘れ物を〇〇に届けましたというツイートが良くないのでしょうか。
善意が利用される可能性もある
しかし広く大衆が知っている前提に立てば、返還は難しくなります。
投稿を見た悪意ある『なりすまし詐欺』に警戒し、名前入りの遺失物しか返還できなくなるかもしれません。
落とし主の為を思って投稿するお気持ちには敬意を表しますが、正当な落とし主に返還するために、ご理解頂ければと思います。
— 現役駅員の本当の話 (@n3cflFNAtq5B9o3) August 23, 2020
そういった善意ある行動すら悪用しようとしてくる人が、なりすましてその遺失物を奪ってこないとは言い切れないため、なりすまし詐欺と本人の区別がつきにくくなってしまうというワケです。そうなると、例え御本人であろうと証明するものが無ければ返還する事は出来ない可能性も出てきてしまうため、そういった類の親切なツイートは控えた方が良いという事のようです。
落とし物や忘れ物を頻繁にしてしまう方は是非ともこちらのアイテムに注目して欲しいです。安心感が違いますよ。
画像掲載元:写真AC