会社からの突然の辞令。新婚で家が新築なのに転勤を命じられるなんていう歌もあるくらいに悲哀に満ちたモノ。その中でも一番くらいたくないのは「明日からこなくていいよ」だと思うのですが、実はその言葉をきけた人は超勝ち組である事が判明したのです。
実際に明日から来なくて良いと言われた人の判例が凄い
[面白い最近の判例]
会社「明日から来なくていいよ」
社員「会社都合ではないので雇用保険が即もらえないと言われた...訴える!」
判決
- 会社の発言は首にしたとは言えない
- 社員は会社に来る義務がない
- 会社は社員が会社に来なくても給料を払う義務がある— shun@お酒系エンジニア (@shun0157) December 6, 2019
こちらの裁判は、社員が会社から「明日から来なくて良い」と命じられたが、会社都合ではないとした事が不服で訴えた裁判。その判決が「会社の発言はクビにしたとは言えない」「社員は会社に来る義務はない」「会社は社員が会社に来なくても給料を払う義務がある」というものだったそうです。つまり明日から来なくて良い、という命令を忠実に守っていたので、給料はあげてねという会社側の完全敗北パターンだったようです。
ちなみにこの判例、弁護士である師子角允彬氏も話しております。これからの似た内容の裁判での元となる考えになるのは勿論、5年以内に同じように「明日から来なくて良い」と言われ理不尽にクビにされた方も、会社を訴えれば同じく給料がもらえるかもしれません。
出典元:https://sskdlawyer.hatenablog.com/entry/2019/08/15/000113
twitterの反応
冷静に考えると当たり前だけど、面白いな。
やる気ないなら帰れ!とか会社来るな!が業務命令になると言う事ね。
パワハラ発言が有給休暇にバージョンアップ。 https://t.co/Bu6JmeqU7d— The THIRD PARTY (@thethirdP) December 7, 2019
この判例が出来たおかげで、安易にパワハラ発言をすると、足元をすくわれてしまう可能性も出てきたという事ですね。
もちろん注意点も
注意すべきは、この事例たぶん私が見たのと同じやつだけど
退職勧告をしたと認められる証拠がなかったのも決め手のひとつだってことかね
原告の成績が悪いわけでもなく、人事部長以外との人間関係は良好で、人事異動についての意思決定の経緯が不透明で、決定された会議の議事録もなかったとか https://t.co/QnSL5Pqu9n— サー・同志アーノルド卿(公式) (@wellkin1945) December 6, 2019
原告側である社員さんは特に成績などが悪いわけではなく、かつ人事異動の経緯も不透明、解雇決定した会議の議事録もなかった、という社員さんにとって有利な材料が揃っていたからこその判例ということですね!
ブラック企業問題もなあなあなままの日本。これからはこの判例も、一つのライフハック的指針になっていくかもしれませんね。
画像掲載元:写真AC