1983年に誕生し、またたく間にゲーム機を一般家庭普及させたファミリーコンピュータ。ファミコンの愛称で親しまれ、現在でも「ゲーム」のことを「ファミコン」という人もいらっしゃいますよね。そんなファミコン、オリジナルは既に終売していますが、互換機を手に入れるのは容易なのです。今回はファミコン互換機の「DIYキット」を使ってオリジナルファミコンを作ってみました。
FC互換DIYキット「ファミつく」を発掘
以前なんとなく購入して、押し入れに入りっぱなしになっていた、FC互換機DIYキットファミつく。なんとこれ、DIYキットのため「ファミコン互換機の中身がむき出し」という、少々トリッキーな商品。一時期店舗から消えていたのですが現在は再販されており、Amazonでは2,000円前後で購入することが可能。
作成例が「小型テーブルの裏側に取り付ける」いう、なかなかアレな感じなのでワクワクが止まりません。
「ファミつく」を開封します
ファミつくの内容物、コントローラー・アダプター・AV端子(RCA端子)ケーブルといったお馴染みのものに加えて、基盤とプラスネジというのが最大の特徴。通常だと「ガワ」に収まっている基盤を、そのまま使うわけですね。これ、組み立ての手間とケース要らずということで、かなり原価を下げることが出来たはず。
基盤が本当に基盤のまんま。ただし組み込みは全て完了しているキットなので、半田ゴテのようなガチDIYの装備は無し。
現代の技術では、ファミコン(互換機)はここまで簡略化することが出来るようです。現代といっても5年ほど前の商品ですけれどね。
基盤周りを見ると「お仕事」の雑さは否めませんが、5年前で2,980円という価格を考えると仕方のないところ。それでは、そろそろ作ってみましょうかね。
「ファミつく」を板に貼り付ける・・・だけ?
本当に申し訳ございませんが、何かスゴいことをしたりするわけではありません。100均で購入した穴の空いた板に、付属のネジで基盤を好きな箇所に取り付け。アルファベットも100均で購入、両面テープで貼り付けるだけのお手軽DIY。
実はこれだけで本体は完成、こちらも100均で購入した金具を穴に引っ掛けていきます。
小物を乗せる棚が出来ました!ここには小型のフィギュア(amiibo)でも乗せることにしましょう。
後ろに金具を引っ掛けて、洗濯ハンガーに引っ掛けてみます。なかなかシュールな画になってしまいましたが、薄っすらファミコンっぽくなったような気がします。
「ファミつく」で遊んでみました!
「ファミつく」はファミコン互換なのですが、実はカセットを差さずに電源を入れると「88IN1」なるミニゲームが88本遊べるモードになります。とてもゲームとは呼べる代物ではないのですが・・・
なんとなく「グラフィックだけ」それっぽいゲームで遊ぶことが出来ます。念の為にお伝えしておきますが、微妙なゲームの詰め合わせなので期待しないように。(オリジナルゲームなので、違法性はありません)
互換機なので、ファミコンのカセットは一部を除き動作します。手持ちのスーパーマリオ3を入れてみたところ、無事に動作しました。
うん、テレビの関係で画面はオリジナルの4:3から16:9になってしまいます。これに関してはさほど気になるわけでもなく、遊ぶのに問題はなさそうです。
ただし本体がむき出しで衝撃にはめっぽう弱いので、ちょっとした衝撃でフリーズしてしまうこともしばしば・・・それでもエミュレーターではなく互換機ではあるものの、実機で遊べる満足度は極めて高いです。
ファミコンは壊れているけど家にあるカセットで遊びたいという方、購入してみてはいかがでしょうか。ただし、最近のテレビにはビデオ端子(RCA端子)が実装されていないことが多いので、黄色と紅白の端子があるかどうか確認してから購入しましょう。久しぶりのファミコン、たまには徹夜でゲームでもしようかな。
ファミコン互換機を手に入れたら、当然ソフトも欲しくなりますよね。有名レトロゲームショップ「スーパーポテト」さんでは、エゲツない数の中古ソフトを扱っていますので、お近くの方はぜひ!
source:コロンバスサークル
画像掲載元:SS.ナオキ