石膏像といえば、美術の授業などでデッサンされた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?白くて美しく存在感もありますよね。そんな石膏像ですが、Twitterでオヤノスネカジリムシさん(@EMjEDTrkAWbvIOY)が投稿されたティッシュで石膏像を作った作品がすごいと話題を集めています。ティッシュで出来ているのに、ちゃんと石膏像の雰囲気も残していて、圧巻の作品なのです!今回は制作者さんに制作秘話を伺いました。
ティッシュ石膏像の完成度がすごい!
ティッシュで石膏像作ってるの俺だけ pic.twitter.com/HNTVaJhX9w
— オヤノスネカジリムシ (@EMjEDTrkAWbvIOY) April 18, 2022
素敵なアート作品のツイートを発見しました!よく見ると、ティッシュで出来た石膏像で完成度の高さに驚愕しました。陰影もしっかりと表現されていて、石膏像にも負けない脱帽のクオリティーです。
ツイートのリプ欄には、ティッシュでヴィーナスの石膏像を作るという前代未聞の挑戦に、感嘆の声をあげる人が続出し注目を集めています。
・生花かと思った〜新発想ですね!素敵です!
・花びらかな?綺麗!って思ってたらティッシュで草
・天才ですか?
・まさかティッシュも汚れじゃなくて見た人の心を落とすとは思わなかっただろうに
・才能の塊!
制作者さんインタビュー
Twitterの投稿者であり、制作者のオヤノスネカジリムシさん(@EMjEDTrkAWbvIOY)は、大阪の美術系高校のプロダクトデザイン学科から、多摩美術大学工芸学科に進学された一年生です。今回は、制作秘話をお伺いしました。
■なぜティッシュを使って石膏像を作ろうと思われましたか?
石膏の硬い質感をティッシュの柔らかい質感で表現したら面白いのでは?と思い作りました。
■一体どのように作られているのでしょうか?また、制作時間やこだわられた点を教えてください。
制作手順は、まず石膏像の骨組みを段ボールで作ってからそこにボンドで丸めたティッシュを貼り付けていき、鼻セレブを4箱、ボンドは180gのものを6つほど使りました。
制作時間は約30時間程度かかりました。制作過程で苦労した点は、石膏像の場合、髪の毛のうねうねとした質感と顔の滑らかな質感がはっきりと対比されてそれぞれ別のもののように見えるが、ティッシュの場合、どうしてもその質感をはっきりと対比させることが難しいため一体化しているように見えてしまうところです。
そのため頭でっかちに見えてしまうので、あえて本物よりも小顔にしてみたり髪のボリュームを減らしたりして、自然な感じに見えるようにしました。その調整がとても難しかったですね。
こだわった点は、鼻の形に特にこだわりました。このティッシュ像の場合、目や口はほとんど見えないため、鼻は顔の印象を大きく左右すると思ったので特に細かく正確に作り込みました。
ティッシュだと陰影が石膏像よりも弱くなってしまうので、あえて石膏像と造形を変えて陰影がはっきり見えるように工夫しました。
■完成した時のお気持ちはいかがでしたか?
そもそも石膏像を描いたことすらほとんどなかったため、最初は凄く不安でしたが、最終的には自分の満足のいく作品になってとても達成感がありました。これからの作品作りにも活かせることも多くあったので、とても勉強になりましたね。
■反響がとても大きいですが、今の心境は?
まさか自分の作品がこんなにも多くの人に見てもらえるなんて思ってもいなかったので、凄く嬉しいし、中には自分の作品の評価もしてくれる人もいて、とても自信を持つことができました。メッセージなどもありがとうございます。
■今後作ってみたい作品や夢は?
僕の進学した工芸学科では、陶、金属、ガラスの3種類の素材について学ぶことができますが、まだどの道に進むかは考えていないません。
将来的には作家として、今まで誰も見たこともやったこともないような面白い作品作りをして、後世に語り継がれるような大物作家になりたいと思っています。
お忙しい中、詳しくお話いただきありがとうございました。制作秘話を伺い、緻密に計算されて作られていることが伝わって来ました。素晴らしい作品はやはりご苦労されて作られているのですね。
後世に語り継がれるような大物作家になる夢を全力で応援しています!今から、新作を楽しみにしております。
石像といえば、マリア像を清掃したらとんでもない新真実が発覚!意外な結末に驚愕しますよ。
Source:オヤノスネカジリムシ(@EMjEDTrkAWbvIOY)