植物の葉が色づく季節の秋。この時期だけの特別なアートである『落ち葉アート』は、黄、赤、茶色などの落ち葉を使って作品が作られています。Twitterにて、はまーさん(@hamacream)がご投稿された作品の数々には、アンパンマンや、どうぶつの森シリーズのキャラクターであるしずえさんなどを、落ち葉のみで制作されているのですが、そのクオリティの高さに驚かされます。
話題のツイート
できました pic.twitter.com/xsyOu2byEo
— はまー (@hamacream) November 21, 2021
元気100倍アンパンマンですね。よく見ると、一枚一枚の葉が丁寧に色分けされて、アンパンマンの表情や手足など完成度の高さに脱帽です。スゴイ!という声しか出ません。
Twitterのリプ欄には「これは芸術の秋!というか秋の芸術!w鼻の光や足の裏の色まで仕事が細かい……イタズラといわれている秋風も、避けて作られたであろう発想と技術がすごいです」「すごーい!芸術、自然界にある色、好きです」
「アクリルのケースか何かで雨風防ぎたい位の完成度」「ほんと素敵な作品ですね。最近滅入りがちな事が多かったけどなんか心が軽くなりました。ありがとうございます!」「こーいうの好きです、沢山の子供たちに見てほしい」など作品を絶賛する声が続々と寄せられています。
制作者さんインタビュー
この落ち葉アートを制作されているのが、奈良の県立高校で美術教員されている、濵﨑祐貴さん(以下、濵﨑さん)。落ち葉アートについてお話を伺いました。
■落ち葉アートを始められたきっかけは?
15年程前の教材研究でした。何か新しくて、お金がかからず、子どもたちの美術への関心興味を高められる造形活動はないかなぁと探究し始めたことがきっかけです。
取り組み始めた当初は、冷ややかな目で見られることもありましたし、自分で勝手に『落ち葉アート』と名づけたものの、これは果たしてアートと呼べる領域なのか?と悩むこともありましたが、魅力ある授業づくりの一環として毎秋続けています。
■作品を作られる際にこだわられている点や、作品をご覧になられた方の反応を教えてください。
こだわっている点は、葉っぱは木からとったりせず、落ちている葉っぱのみを使用して制作することです。難しい点は風です。とにかく風との戦いなんです。
良くも悪くも、葉が1枚動くだけで随分と印象が変わります。でも、そこが面白いところでもあります。根比べですね。また、制作時間は落ち葉掃除も含めて3時間程度です。見た人の反応は「すごい」「かわいい」「写真撮っていいですか」が多いです。
■ご投稿に対していいねやリツイートされるなど、とても反響が大きいですが、今はどんな心境ですか?
正直嬉しさと恐縮な気持ちが半々です。本当にすごいのは、日本の四季が織り成す自然の美しさや、何よりアンパンマンという作品だと思います。
老若男女問わず、国内外からさまざまな"アンパンマン愛"溢れるメッセージをいただき、改めて、やなせたかし先生の偉大さを感じています。敬意や感謝の気持ちでいっぱいです。僕自身も元気や勇気をいただいてます。
■落ち葉アートは、秋限定でしょうか?
自分が取り組むのは秋が多いですが、葉の種類や環境によっては秋以外も楽しめると思います。
いずれにせよ、日本の四季が織り成す自然の美しさを、子どもたちと共に味わえたら素敵だなぁと思っています。
濱﨑さん、素敵なお話をたくさん有り難うございました。
濵﨑さんのような先生が身近にいたら、美術の授業がとっても楽しくなりそうですよね!自然に触れ合いながら、アートを感じられるので心が豊かになれそうです。
四季の移ろい、その季節だけの美しい景色を感じて味わえる日本も最高ですね。
濵﨑さんは、落ち葉アートで作りたいものリストがあるようです。今後もワクワクするような魅力的な作品を期待しております。作品は、濱﨑さんのTwitter(@hamacream)でチェックしてくださいね。
Source:はまー(@hamacream)