東日本大震災以降、EUに日本の米の輸出が厳しくなり、特に福島県産の米は非常に厳しい規制がされていました。しかし日本とのEPA=経済連携協定が大枠合意した影響で、福島県産の米もこの夏には輸出規制が緩和される可能性が出てきたということです。風評等の影響で見送られていた福島の米が徐々に悪い印象が払拭されていくようです。
ーEPA大枠合意
経済連携協定が大枠合意下というニュースは世間でも関心が高まっておりますが、実はその中に興味深い内容が含まれているようです。どうやら福島県産のお米の規制が緩和されるという可能性が出てきているということです。
以下のプレスリリースを確認するとその内容が記載されております。
http://europa.eu/rapid/press-release_SPEECH-17-1926_en.htm
「2011年の震災後、福島で安全な商品を作ることに関して素晴らしい前進をみせていることを称賛している、夏休み後に輸入規制を緩和できると確信している」ということです。
そもそも現在どのような規制があるのでしょうか
jetroのコメの輸入規制、輸入手続きに就いてを確認する限り
東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、福島県産の精米を EU 域内に輸入する際 は政府作成の放射性物質検査証明書が必要となっています。その他の 46 都道府県産の精米 の場合は産地証明書が必要です。いずれの場合も、輸入国にてサンプル検査が行われる場合 があります。PDF
https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/europe/eu/foods/exportguide/rice_rev2.pdf
今回はこの辺の手続きが緩和され、より輸出がしやすくなると期待できます。そもそも、普段行われないような厳重な検査が行われている事自体、消費者に不安を与えかねないのでこのような検査がなくなるというのは国民にとっても安心感を与えますね。
福島県産米、といえばあの鉄腕ダッシュでTOKIOが生産している「新男米」なども輸出される可能性も出てくるのでしょうか。是非世界に羽ばたいてほしいものですね。
掲載元
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170707/k10011047571000.html
(秒刊サンデー:たまちゃん)