20~30代には新しい、50~60代以上には懐かしい、熱海のレジェンドホテルが昭和の香りをそのままに完全復活! その名は「ホテルニューアカオ」。錦ヶ浦の断崖絶壁に海上にせり出すように建つ白亜のホテルは、懐かしくて新しい昭和ワールドに包まれています。


ノスタルジックは止まらない!昭和レトロが非日常を演出



1973(昭和48)年に開業した「ホテルニューアカオ」。“東洋のモナコ” “100万ドルの夜景”と謳われ熱海のハネムーンや観光を牽引してきたレジェンドホテルです。2021年11月には旧本館が閉館となりその長い歴史に幕を閉じたのですが、2023年7月に昭和の香りを身にまとい「オーシャン・ウイング」として不死鳥のごとく蘇ったのです。



このリニューアルオープンによって海上に建つ「オーシャン・ウイング」、以前から営業していた崖の上の「ホライゾン・ウイング」、絶景温泉の「スパリウムニシキ」の3施設が完全復活! 大海原には真っ赤なロゴが再び輝きを放ちます。



リニューアルした「オーシャン・ウイング」に足を踏み入れると、そこは昭和ワールドが炸裂。リノベーションされたとはいえ、ゲストに“昔と変わってないねぇ~”と言わせるほど当時の面影をそのままに残しているんだとか。



深紅のふかふか花柄絨毯を進むと、とんでもなく大きなシャンデリアがまたたき、遮るものなく熱海市街と相模灘の大絶景が広がります。



ここは海抜約50m。その景色はもちろん美しいのですが、その景色を忘れさせるほどいくつものシャンデリアが輝き、アンティークなソファが配され、優雅に曲線を描くドレープカーテンなどと、レトロ可愛さを超える昭和ゴージャスな非日常の空気感。





ひゃ~~~。言葉を失ってしまうほどエモい!





螺旋階段を下りて館内を歩けば、次々に現れる昭和ワールド!





艶光りする蒔絵が施された柱時計が、刻んできた時の長さを物語っています……



晴れ渡るオーシャンビューの景観とはギャップが大きすぎて頭がクラクラしちゃう。





そうそう、このサインが調度いい昭和レトロ感。人魚を思わす“ポセイドン”のキャラクターも可愛い。



トイレのサインだって貴婦人風。今じゃなかなかお目にかかれないですよね。スマートではない、優雅さを超越するデコラティブな装飾が新鮮に映ります。



シャンデリアの光が大きな窓に映り込む、ロビーラウンジの夜の景観もきれいですよ。館内には「ホテルニューアカオ」だから撮ることのできるフォトジェニックなポイントがたくさんあります。



ちなみに、今いるフロントのあるロビーは17階の最上階。



うゎ~~~この高さ! 客室などへはエレベーターで下に降りていくフロア構成になっています。



スゲェ~!!! 身が震えるほど美しい昭和ゴージャスな神殿レストラン





ゴールドなエレベーターに乗って客室へ向かいたいところですが、絶対に外せないホテルのシンボルともいうべき場所が2階にある「メインダイニング錦」。



レンガ造りの雰囲気たっぷりなアプローチを抜けると……



目にもまぶしいワインレッドに包まれ大空間が出現! 一面ガラス張りの錦ヶ浦の海蝕洞を正面に扇形に広がるレストランは圧巻。その巨大さときらびやかさに言葉を失うほど……





古代神殿を思わす白い列柱が連なり、優雅なドレープカーテンがアーチを彩り、傾斜が付いたスキップフロアの空間は、まるで錦ヶ浦を望む劇場のような装い。天井高は約8m、広さは約2,000平方メートルもあるのだとか。





ワインレッドの色合いやソファと相まって、映画の中でしか見たことのない、紳士淑女が集う高級グランドキャバレーを彷彿とさせる昭和ゴージャスのハンパない世界観。



アルコールをいただく前から空間に酔ってしまうほど素敵です! 





この「メインダイニング錦」は、朝食やディナーはビュッフェで料理を楽しめるスタイル。





和洋中からなる料理は朝食で約70種類、夕食で約90種類のレパートリー。もちろん地元の食材や旬の食材が使われ、ライブキッチンも設置。ランチではハーフビュッフェを楽しめます。



全客室がオーシャンビュー!海の上に建つオーシャン・ウイング





昭和ゴージャスな圧巻の景観が冷めやらぬまま客室へ。宿泊するのはオーシャン・ウイングの和室。10畳の主室に踏み込みと広縁が備わり、窓の外にはキラキラ輝く海がどこまでも広がっています。





左手には熱海市街や真鶴半島を望み、空気が澄んでいれば三浦半島や房総半島まで見渡せるのだとか。海の上に建つオーシャン・ウイング、崖の上に建つホライゾン・ウイングともに全客室がオーシャンビュー。客室の位置によっては初島や大島を望む客室もあるのでお好みをリクエスト!



熱海市街が望める客室は、部屋から夜景まで楽しめちゃいます。しかもココは海がすぐそこまで迫るオーシャン・ウイング。潮騒が客室まで届いちゃう!!





和室は、あえて昭和レトロな雰囲気を残した造り。レトロ可愛いアメニティも健在です! 右側の可愛らしいウォーターボトルは各階に備わったウォーターサーバーから水を入れてくる仕様。ペットボトルのミネラルウォーターを使用しないSDGsの取り組みの一環なんです。





オーシャン・ウイングのスーぺリアツインは、アースカラーでまとめられコンフォータブル。広さは約24平方メートル。全250室からなるオーシャン・ウイングには、広さや間取りなどが異なる和室や和洋室、洋室がそろっています。



作務衣風のルームウェアに着替えて湯かごを持ったら、絶景が楽しめる温泉へ行ってみましょう。もちろん、客室にもバスルームやトイレは備わっています。

海と空とひとつになれる絶景温泉のオンパレード



オーシャン・ウイングの15階から長~い連絡通路でつながる別棟の「スパリウムニシキ」。海が目の前に広がる絶景温泉が楽しめるのだとか。



なんだ、コレ!!! その眺望と開放感に裸のまま立ち尽くしてしまいそう。



海が目の前というより、海温泉そのものといえる大絶景! 青く広がる大海原の水平線まで見渡す素晴らしい眺め。青々とした大きな松が風景に変化を与え、より奥行きと開放感をもって海温泉を演出。





コレ、海と一体になれるでしょ! と思われますが、これはまだ序の口なんです!? こちらの浴場は「断崖の段々湯」。3段になった棚湯の露天風呂のほか、内湯やサウナがそろっています。





こちらが内湯。コレこそインフィニティ温泉だっ! と言いたいところですが、これも違うんです。一面ガラス張りの大きな窓からは、相模灘を一望。やや左手に初島、右側に網代や伊東方面などの伊豆半島の景観。





お待たせしました! コレが本物のインフィニティ温泉!! 湯船のかまちすら海に溶け込み、湯面に映る青い空と白い雲まで感じながら、ゆっくりとお湯を楽しんでください。 



この海の青さ、空の青さ、澄み渡るインフィニティ温泉を楽しめる浴場は「海へ続く湯船」。もちろん、こちらの浴場にも内湯とサウナが備わっています。



海から吹き上げる涼風が心地好いこと! キラキラと光る海を眺めながらいつまでも入っていられそう。「スパリウムニシキ」にある2つの浴場「断崖の段々湯」と「海へ続く湯船」は、朝と夜で男女入れ替えられるので、どちらの温泉も楽しむことができます。サウナに水風呂があればパーフェクトなのに! このほかにも海までわずか5mの「波音」、檜風呂が楽しめる「彩海」の2つの大浴場があり、どちらの浴場にも内湯と露天風呂が備わっています。

昭和レトロとは全く異なるヨーロピアンなホライゾン・ウイング





「スパリウムニシキ」からは、連絡通路でホライゾン・ウイングにも行くことが。昭和レトロなオーシャン・ウイングが嘘のようなヨーロピアンテイスト。そのギャップのスゴさに驚かされます。





ホライゾン・ウイングの客室数は全100室。ダブルルームやツインルームなどの洋室がメインですが、ベッドが設けられた和室も。



写真は「デラックスツイン」で、全45室と最も多いタイプの客室。広さは約39平方メートル、使い勝手がいいバスルームとトイレが独立しています。ホライゾン・ウイングは崖の上に建っており、俯瞰的・広角的にゆとりをもって海を望めるのが特徴。逆にオーシャン・ウイングは海の上なので、潮騒を耳に迫力をもって海を望めます。



ホライゾン・ウイングには、海に面して弧を描き180度の眺望が楽しめる「ロイヤルラウンジ」も。もちろんオーシャン・ウイングの宿泊者の利用もOK。



14~17時までは、各種ジュースやコーヒー、紅茶などをフリードリンクで楽しむことができるのでお忘れなく!



有料のセルフワインサーバーもあるので、景色とともにアルコールも楽しめます。セルフワインサーバーは、オーシャン・ウイングのラウンジ「アビース」にも設置されています。

真っ赤なアーチが連なるラウンドプールのノスタルジーがたまらなく素敵!





アレ! 昭和レトロがいいのに、オリンピックで注目を集めたピクトグラムになってる!!



そんなことないですよ。



ほら、ねっ! 通年泳ぐことができる温水の「インドアプール」。真っ赤に染められたアーチを造る列柱がとっても雰囲気。 





ラウンド型のプールは海に面し天窓も設けられ、昭和レトロの中でまぶしい光を浴びながらリラックスできます。



海水を使った「オーシャンプール」も。というか、錦ヶ浦の岩場からなる海そのもの! そんな天然プールに遊泳ブイは設置されていますが、無料レンタルできるライフジャケットの着用は必須。浅くても3m、一番深いところでは13mもあるのだとか。



上から見ると、こんな感じ! 風がなければフローティングマットなどが浮かべられ、穏やかな波に揺られながら楽しむことも。



縁日気分を楽しめるのは「にぎわい横丁」。





射的やレトロゲームがそろい、喫茶店などにあった超懐かしいテーブルゲーム機も! インベーダーにパックパン!! もちろん、100円で実際にプレイすることができますが、当時を知らない世代は、このテーブル形状のゲーム機自体が物珍しく目に映るよう!



昭和のレトロゴージャスな世界を思いっきり楽しめる「ホテルニューアカオ」。チェックインが朝の8時だったこともあり、「3日遊べる1泊旅行」という全盛期のキャッチコピーを受け継ぐような、唯一無二の熱海を代表するレジェンドホテルなのでした。



ホテルニューアカオ
住所:静岡県熱海市熱海1993-65
料金:1泊2食付き1名1万5,800円~(2名利用時) 
CHECK IN/OUT:15:00/10:00
客室数:350室(オーシャン・ウイング250室 ホライゾン・ウイング100室)
アクセス:JR「熱海駅」より無料シャトルバスで約10分
URL:https://hotel-new-akao.com/



[Photos by ©︎tawawa]


 

 
情報提供元: TABIZINE
記事名:「 エモ過ぎ注意!昭和ワールドが炸裂するアンニュイな世界。熱海のシンボルに泊まってみた【ホテルニューアカオ】