はじめに


みなさん、ごきげんよう。美依子(みいこ)です。

前回のセレブ旅はチェックしてくれたかしら?
簡単に説明すると……

タクミさん(36歳)とやっと結ばれたみーこ(23歳)。でもトモヤさんが連れてきたアキによって、みーこの心が変わる……!?

ってことでもう少しお付き合いくださいね♡

前編はこちら↓

トモヤが連れてきたアキの正体は……


トモヤさんが連れてきたアキは、大阪のキャバクラで働いている30歳。たまたま大阪出張に行った際に<b>「ラスベガスに行くんだ!」</b>と言ったら<b>「お店を休んででも行きたい!」</b>と付いてきたそう。

<b>「旅立つ日、起きたらフライトの1時間前でヤバイって思ってダッシュでタクシー走らせてきたから、下着も何もなかったんやけど!全部、トモヤさんが現地調達してくれて……ほんま優しい人♡」</b>

さきほど購入したらしいセリーヌのミニラゲージを嬉しげに持つ彼女を見ていたら、食欲が失せちゃった。

今回のホテル『アリアホテル アンド カジノ』に到着すると、トモヤさんが<b>「一緒にディナーでもどう?」</b>と誘ってくれたけれど、タクミさんの到着は明日。関西弁のド派手なキャバ嬢と3人で食事を食べる気にはなれなかったのでお断りした。

<b>「そっか、残念だな。あ、そうだ!みーこちゃんが退屈だろうからってタクミさんがショーを予約したって。19:30開演のO(オー)だよ。楽しんできてね!」</b>

もしかしたらタクミさんはこの状況を予測していたのかしら?

灼熱のラスベガスはインドアが正解!


翌日、タクミさんがラスベガスに到着した。

到着するなり、グルメ王子・トモヤさんによるアメリカ西海岸で人気のハンバーガー店『In-N-Out Burger(インアウトバーガー)』接待。

<b>「明日はShake Shackに連れて行くけどさ、In-N-OutはShake Shackよりはるかに安いのに上手いんだよ!オーダーを受けてから生の食材を調理するからかな?とにかく俺はいつか、In-N-Outを日本に持ってきたいね。」</b>

5月のラスベガスは砂漠のように熱く、日中は外を出歩く気分になれない。
日焼けするのが嫌いなタクミさんは、トモヤさんと共に宿泊先のアリアホテルに隣接しているカジノでギャンブルを楽しむ。

私はタクミさんに<b>「勝利の女神さん、欲しいものをみつけてきてね。」</b>と勧められた高級ショッピングセンター『クリスタルズ』をお散歩。しばらくすると飽きて、スタバ片手に『ワールドオブコカ・コーラ』や『M&M's ワールド ラスベガス』へ足を運ぶ。カップルたちがお土産選びに夢中な中、チョコを爆買いしているアキさんを見かけた。彼女はひとりでもすごく楽しそう。

Photo by Andrew Zarivny / Shutterstock.com

私とあの子、何も変わらない……?


3泊5日のラスベガス旅行最終日は、カジノで300万円マイナスになったタクミさんと『マイケルジャクソンONE』のショーを見に。

高級ショッピングセンター『クリスタルズ』で、<b>「最近のみーこちゃんの雰囲気にはDiorが似合うね。」</b>とレディディオールをプレゼントしてくれた。今回は<b>「勝利の女神ではなかったのに……」</b>と言うと、<b>「ラスベガスに付いてきてくれてありがとう。」</b>と感謝された。

最後の晩餐は、ベラージオホテル内の『ピカソ』。映画「オーシャンズ11」にも登場した、ピカソの絵がいたるところに飾られている高級フレンチレストラン。噴水ショーが行われる池側に面しているので、ラスベガスの夜景も存分に楽しめる。

私がお肉に夢中になっていると、アキさんによるほめ殺しトークが始まった。

<b>「トモヤさんって本当優しい方なんですよぉ!月1,2回大阪に来られた時は必ず私においしい料理を食べさせてくれて、お店(キャバクラ)にも寄ってくださるの。こないだの冬なんて、待ち合わせ場所で"寒い"って震えてたら、デパートで私に似合うモンクレールを選んでプレゼントしてくれたんです♡しかも、いつも有り得ない金額のタクシー代くれるんですよぉ♡」</b>

私はお肉を切る手を止めた。そんな女を知っている。月1,2回ごはんデートをして、有り得ない金額のタクシー代をもらって、モンクレールのダウンを買ってもらった女を。ただ唯一違うことは、私はモンクレールを選んでもらっていない。大阪のキャバ嬢以下の扱いだ。

金に操られていると感じたとき、女はその場を去る


ーAM 7:00

ラスベガスを旅立つ日。
眠っているタクミさんを起こさないように支度をする。タクミさんは出張でラスベガスからシンガポールへ向かうので午後の便なの。

<b>レディディオールの中を見ると、白い封筒が。中を開けると35万円、もちろんタクミさんの仕業だ。</b>

もう驚きも喜びもしない。ただただ、切ない。
私はタクミさんの彼女じゃないの?"東京のキャバ嬢"とでも思っているのかしら?
Diorのバッグなんかより「付き合って」のひと言が欲しい。あのカップルたちのように『ワールドオブコカ・コーラ』で2人でしろくまくんと写真を撮って、『M&M's ワールド ラスベガス』で"どの色のチョコが好き?"ってイチャつく時間が欲しい。

男にお金をかけられた女は圧倒的に弱い。私は、タクミさんの何でも包み込んでくれる雰囲気が好き。豪快に食べる姿も、遊ぶ姿も見ていて清々しい。だけれど「一緒にいたい」という可愛いワガママさえ伝えられない。

一方で女に必要以上にお金をかける男はワケありだ。タクミさんはきっと私に隠していることがあるはず。

白い封筒をテーブルの上に置いて、RIMOWAのスーツケースとディオールを連れて部屋を出る。灼熱の太陽の元で私のハートが溶けていく。

おわりに


最後まで読んでくれてありがとう。タクミさんとみーこはどうなるのか!?次の旅行記はあるのか!?
次回に乞うご期待です♡


↓忘れないようにちゃんと読んで復習してね♡
◆初デートは韓国!PRADAのバッグをお土産に/【実録!セレブ旅行紀 vol.1】〜前編〜
<a href="https://4meee.com/articles/view/392165">https://4meee.com/articles/view/392165</a>

◆行くぜ、北海道!深夜調達のモンクレールを味方に/【実録!セレブ旅行紀 vol.2】〜前編〜
<a href="https://4meee.com/articles/view/770592">https://4meee.com/articles/view/770592</a>
情報提供元: 旅色プラス