はじめに


台北駅から電車でわずか30分少々という好立地の温泉地・北投。このアクセスの良さは、旅行者にとっても好都合。北投訪問のベストチョイスは、ラクジュアリーホテルの日帰り温泉。セレブ気分満点の温泉はもちろん、レストランやカフェのクオリティの高さも魅力的。源泉掛け流しのお湯が人気の「北投麗禧溫泉酒店(グランドビュー・リゾート ベイトウ)」で、贅沢食材を使った軽食と共に楽しむのがおすすめです!

蛇口から源泉のお湯が出てくる、という贅沢


“台北市内の温泉地”としてローカルに人気の温泉地・北投。気になる泉質は健康効果が高いことで知られる硫黄泉で、エリア一帯でなんと3種類もの硫黄泉が湧き出しているというから驚き。そのひとつ、白硫泉の源泉である“大磺嘴”に最も近い場所にたたずむのが、ここ「北投麗禧溫泉酒店(グランドビュー・リゾート ベイトウ)」です。

周囲の山々や市内の風景が一望できる各部屋にある内風呂、広々とした個室風呂(90分2300元)には、湧き出たばかりの55℃のお湯が引かれていて、好みの温度に冷ましたり、調節して利用するという通好みのスタイル。こちらの白硫泉は、慢性皮膚病や生理痛緩和に効果があるそう。カジュアルに楽しむなら、予約不要の大浴場(4時間1600元、休日1800元)というチョイスも。

湯上がり後には、こだわり食材のゴージャスな軽食を


さて、温泉でリラックスした後は、意外なほどお腹が空くもの。ここは迷わず、ホテル内のレストランへ。台湾の温泉リゾートは、すべての食事をホテル内でとることを想定しているため、ホテルのグレードが高ければ、レストランのクオリティもそれだけ素晴らしく、北投のホテルの頂点を極めるグランドビュー・リゾートは、その法則通り、ホテルの格に相応しいこだわりのメニューを提供しています。

ホテルには、中華料理の「雍翠庭」、西洋料理の「歐陸餐廳(C’EST BON)」、カフェ「水岸茶屋(AQUA DECK)」があり、どのお店も、眺望を重視した設計とこだわりのインテリアで、くつろぎのひとときが過ごせます。

今回、訪れたのは、軽食が充実したカフェ「水岸茶屋」。昨夏に登場したロブスターのハンバーガーが大好評で、今年も継続が決定。これはレストラン「歐陸餐廳(C’EST BON)」の林仁德シェフが考案した一品で、主役のロブスターは、アメリカの港町・ボストンから輸入した“ボストンロブスター”をチョイス。半身で350gというボリューミーなロブスターに明太マヨネーズをたっぷりかけて、食感を残すためにミディアムにロースト。そこにレタスやタマネギなどの台湾産有機野菜をプラスしたバーガーは、抜群の存在感。これはもう、人目など気にしたりせず、大きな口でガブッといくしかないでしょう。豪快に頬張ったなら、ロブスターのプリップリの食感とシャキシャキ野菜の歯ごたえが存分に味わえるはず。
龍蝦堡(ロブスターバーガー&ポテト)880元(+10%)


口いっぱいに頬張る醍醐味では、リブ肉バーガーも負けてはいません。メイン食材は、最上級のアメリカ牛リブステーキ。なんと2cmもの厚さにスライスし、特製スパイスで下味をつけた後、炭火でミディアムに焼き上げ、肉汁たっぷりの柔らかなステーキに。マスタードマヨネーズを効かせた季節の野菜と一緒にガブリ。かなりの食べ応えなので、シェアして楽しむのもよさそう。バーガー類はフライドポテトとドリンクつきです。
美國肋眼牛肉的牛排堡(炭焼きリブバーガー&ポテト) 880元(+10%)

手間隙かけて仕込まれたホットミールも美味!


スープ好きなら、ぜひ味わってほしいというのが、厳選素材で作ったフレンチオニオンスープ。タマネギの名産地として知られる台湾南部の屏東から届いた大タマネギを、塩、ローリエ、胡椒と共に弱火で3〜4時間じっくり煮込み、ほどよくとろけたところで、牛骨と牛肉で煮込んだスープと合わせて仕上げた一皿。ぎゅっと凝縮された素材の味と滋養が伝わる濃厚な味わいです。おろしタマネギのバター和えとチーズ、アメリカンビーフのサンドイッチが添えられ、タマネギのうまみが堪能できるセット内容になっています。
濃郁味美的法式洋蔥湯附乳酪三明治(フレンチオニオンスープ&ビーフチーズサンドセット)600元(+10%)


温かいものをご所望ならば、安定した人気を誇る人参とウニのリゾットという選択も。こちらは台湾米を使い、ウニのソース、白ワイン、マスカルポーネ&パルメザンチーズ、バターで仕上げた濃厚なリゾットで、ゴロリとトッピングされた北海道産のホタテとの相性も抜群。口に広がる磯の香り、ホタテとお米のほどよい歯ごたえは、食べ始めると止まらない美味しさです。
胡蘿蔔海膽燉飯佐香煎北海道干貝(人参とウニのリゾット&北海道ホタテソース添え)500元(+10%)


シンプルで落ち着いたインテリアの店内には、2〜3人掛けのソファーもあり、カップルがくつろぎのひとときを過ごすのにも最適。カフェに面した三面の窓の外には池が配されていて、中庭に立つキンモクセイの老木と併せ見ることで、河岸の風景を彷彿とさせる……という演出が。
台北の中心地から最も近い秘境、北投温泉。ラグジュアリーホテルで過ごすひとときは、最高のリラックスになるはずです。


◆北投麗禧溫泉酒店
住所:台北市北投區幽雅路30號
電話:+886-2-2898-8888  



情報提供元: 旅色プラス