はじめに


美しい由布岳の麓に広がる自然豊かな由布院温泉は、九州屈指の人気温泉地。実は‟アートの街“としても知られ、街のいたるところに美術館やギャラリーが点在しています。アート巡りを楽しみ、名湯に浸かって由布院の旅を満喫しましょう!

文/秋武宏美

【おすすめアートスポット①】シャガールが描く幻想絵画の世界を堪能


湯布院の名所、金鱗湖のそばに建つ美術館「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」は、巨匠マルク・シャガールのサーカスを題材とした絵画を常設展示。2部屋に分かれた展示室に39点の作品を公開しています。色鮮やかな色彩、浮遊感あふれる絵画構成など、愛の画家・シャガールが描く幻想的な絵画の世界にじっくり浸ることができます。1Fには、シャガールの作品集やアートグッズを販売するミュージアムショップ、金鱗湖を一望できる人気カフェがあります。庭のギャラリーでは定期的に個展も開催されています。


◆マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館
住所:大分県由布市湯布院町川上岳本1592-1
電話番号:0977-28-8500
営業時間:9:00~17:30、日・祝7:00~17:30(最終入館17:00)
定休日:不定休
料金:入館料大人600円、大学生・高校生500円、小学生400円

【おすすめアートスポット②】森の中に佇む音楽とアートの美術館


湯布院の名宿「山荘無量塔(むらた)」が手掛ける「由布院空想の森 アルテジオ」は、音楽にまつわるアートを集めたユニークな美術館です。アンディ・ウォーホルによるベートーヴェンを描いた絵画や、モーツァルトの楽譜をモチーフにしたオブジェなど音楽をテーマにした作品を多数展示。館内には美しい音楽が流れ、目と耳、全身でアートを感じることができます。また、11月27日(月)~2018年5月13日(日)まで香月泰男展「闇と光」を開催し、山口県出身の画家・香月泰男の油彩、ドローイング、版画も展示。周囲にはレストランやセレクトショップも併設し、「山荘無量塔」を中心にその全てを回遊することができます。


◆由布院空想の森 アルテジオ
住所:大分県由布市湯布院町川上1272-175
電話番号:0977-28-8686
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休
料金:入館料大人600円、小学生300円

【おすすめアートスポット③】文豪ゆかりの建物で読書の時間


由布岳を望む高台に2017年4月に誕生した「ゆふいん文学の森」は、作家の太宰治が1936(昭和11)年から約7カ月暮らしていた碧雲荘(へきうんそう)を東京・甘沼から移築した施設です。太宰の住んだ部屋が間取りなどそのままに再現され、当時の面影を偲ぶことができます。4部屋を読書スペースとして開放し、太宰関連の資料や昭和初期の文学全集などの古書を読むことができます。1Fには昔懐かしい揚げパンなどこだわりのおやつを扱うカフェや、太宰をモチーフにしたグッズショップ、交換型古書店「輪廻転読(りんねてんどく)」も併設。かつて昭和の文豪が過ごした建物で、本を片手に贅沢な時間を過ごしてみませんか?


◆ゆふいん文学の森
住所:大分県由布市湯布院町川北字平原1354-26
電話番号:0977-76-8171
営業時間:10:00~17:00
定休日:年末年始
料金:入館料大人700円(ドリンク付き)

【おすすめ宿泊スポット】雄大な由布岳を眺めながら湯浴み


「ゆふいん花由」は高台にあり、由布岳と朝霧に包まれる湯布院の町並みを一望できる温泉宿です。ロビーからもその景色を眺めることができ、まるで一枚の絵画のよう。

客室は、3つのタイプの部屋が揃う「ゆめの里」棟と、リーズナブルに滞在を愉しめる「花由」棟で構成され、離れタイプが中心です。夕食は、豊後水道で水揚げされた魚介など地元の厳選食材を用いた懐石料理が味わえ、大浴場と露天風呂付客室の湯船では、アルカリ度の高いぬるっとした肌触りの湯と、美しい大自然の風景を満喫できます。

極上の料理と絶景温泉で旅の疲れを癒やしましょう。


◆朝霧のみえる宿 ゆふいん花由
住所:大分県由布市湯布院町川北913-11
電話番号:0977-85-5000


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情報提供元: 旅色プラス