はじめに


野鳥の楽園と呼ばれる濤沸湖(とうふつこ)は、北海道東部の網走市と小清水町にまたがる湖です。
道東を代表するバードウォッチングポイントである濤沸湖の魅力と見どころをご紹介します♪

濤沸湖の特徴とは?


濤沸湖(とうふつこ)は、オホーツク海と砂州で隔てられており、湖の北西橋でオホーツク海とつながっている汽水湖です。

カモやオオハクチョウなど、四季を通じて250種ほどの野鳥を観察することができ、バードウォッチングスポットとして多くの人が訪れているんです!

海岸には小清水原生花園が広がり、湖の背景には斜里岳に知床連山と山々の雄々しい姿を一望する事ができます♪

昭和32年に、サロマ湖や網走湖とともに網走国定公園に指定され、平成17年にはラムサール条約指定地にも登録されました。

◆濤沸湖
住所:海道網走市音根内
電話:0152-46-2400(濤沸湖水鳥・湿地センター)

濤沸湖


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濤沸湖の自然環境について


濤沸湖のほとりには、牛や馬が放牧されており、草を食む牧歌的な情景が広がっています。
そして、淡水と海水が混ざり合う環境なので様々な植物が生育しており、アッケシソウの見ごろを迎える9月中旬には多くの観光客が訪れます。

同様に魚もフナ、ウグイ、カレイといった海水・汽水魚など多種多様な魚たちが生息しており、釣りポイントとしても大人気です!

野鳥の楽園としても有名な濤沸湖は、豊富な餌を求めてオオハクチョウなど渡り鳥が毎年2~3万羽飛来しており、動植物の見どころがたっぷりと楽しめる場所となっています。

@yoribogo_が投稿した写真 -

濤沸湖に伝わる逸話


濤沸湖は、アイヌの言葉「トー・プッ」が湖名の由来で、「湖・口」という意味になります。

濤沸湖付近ではアオシマナイ遺跡が発見されており、貝塚が広範囲に分布しています。
平成8~12年の発掘調査で、近世アイヌ文化の遺跡であることが明らかになりました。

さらに、遺跡の下層からは縄文時代の土器や竪穴式住居跡も見つかり、近世アイヌ文化以前には縄文人が濤沸湖近くに住んでいたことが分かっています。

濤沸湖のおすすめは「野鳥観察」


野鳥をじっくり観察するなら、白鳥公園の野鳥観察舎がおすすめです!

寒い冬でも観察舎内からオオハクチョウをはじめとした野鳥の観察を満喫できるんです。

また白鳥展望公園内の展望台からはオホーツク海や知床連山、湯沸湖と大スケールの景色を望むことができますよ♪

◆白鳥展望公園
住所:北海道網走市北浜201
電話:0152-44-6111(網走市土木管理課)

白鳥展望公園


濤沸湖を訪れるのにおすすめの季節


濤沸湖は、アッケシソウが赤く色づく9月中旬頃、白鳥が餌をもとめて飛来する10月頃、天然記念物のオオワシを見ることができる冬とシーズンによって様々な魅力があります♪

夏には、小清水原生花園の天然のお花畑が満開を迎え、爽やかな風を感じながら散策を楽しむこともできますよ♪

濤沸湖と併せて楽しみたい「流氷ノロッコ号」


雪は見たことがあっても、流氷はまだ見たことがない!という方のためにおすすめなのが、「流氷ノロッコ号」です。
期間限定で運行されており、シベリアから流れてくる流氷を間近に見ることができるんです!

毎年1月下旬から2月下旬まで楽しむことができ、北浜駅から小清水駅間では濤沸湖に飛来するオオハクチョウの姿を見ることができます♪

ゆっくりと進む1時間の列車の旅、目の前に広がる大パノラマは素敵な思い出になること間違いありません♪

濤沸湖までのアクセス


濤沸湖までのアクセス情報をご紹介します。

◆車の場合
・網走市中心部から国道244号線を南東方向へ約15分
・小清水町中心部から国道244号線を北西方向へ約20分

◆電車の場合
・釧網本線北浜駅から徒歩で約10分

◆バスの場合
・小清水・斜里線白鳥公園入口バス停から徒歩で約5分

おわりに


冬にはオホーツク海を覆う流氷や白鳥、そして夏に咲き誇る天然のお花畑など季節を問わず大自然の美しい景色を満喫することができる濤沸湖。自然の美しさを肌で感じる事ができるスポットへ足を運んでみませんか?
情報提供元: 旅色プラス