はじめに


台北市北部に位置する陽明山。その大部分が国立公園となっていて、季節の花々の鑑賞やハイキングに訪れる人々で賑わうレジャースポットです。台北の中心部から車で40分ほどなので、日帰りで訪れる人も少なくありませんが、温泉を満喫するなら、ホテルに滞在するのがオススメ。美しく壮大な大自然に囲まれた「陽明山中國麗緻大飯店(ランディス・リゾート・陽明山)」なら、極上の温泉体験が叶います。

ローカルに常連多数。地域に密着したリゾートホテル。


ローカルの間では、レストランや日帰り温泉の利用も多い「陽明山中國麗緻大飯店」。客室は、雅緻客房(スタンダード・ルーム)、雅緻溫泉房(デラックス・ルーム)、紗帽溫泉房(スペリオール・ルーム)、觀雲套房(ビュークラウド・スイート)の4タイプ、全47室。落ち着いた滞在が期待できるリゾートホテルです。

せっかくの滞在、ワンランク上の客室はいかが?



特別感を求めるなら「紗帽溫泉房」へ。白を基調にした空間に、天然木の質感とアートを効かせたインテリア、畳張りスペースがあるのが特徴です。十分な大きさの浴槽を備えた浴室には、自然光が心地よく入る大きな窓。蛇口から出てくるのは、濃厚な白硫黄泉です。このお湯は、孫文の生誕100年を記念して建てられた迎賓館「中山樓」にある源泉から引いたもの。この白硫黄泉には血管を拡張させる効果があり、リフレッシュやデトックス、肌の角質軟化などによいとされています。国立公園の西南にある紗帽山を眺めながら、源泉の恵みを心ゆくまで堪能したあとは、ウエルカムフルーツなどで水分補給を。

さらなるゆったり感を求めるなら、スイートという選択も。



「觀雲套房」は、大きな掃き出し窓があり、明るく開放的な造り。リビングがあるのはもちろん、それぞれのスペースに独立した視聴機器を完備。浴室はバスタブとシャワースペースが分かれていて、バスタブは2人でゆったり入れる特大サイズ。スイート・ルームならではのゴージャスな設えです。

清々しい空間が広がる大浴場で、心身のコリをほぐして。


大浴場でゆるむことも、温泉リゾートの醍醐味のひとつ。壁一面のガラス窓が目を引くこちらの大浴場は、外に広がる庭園を眺めつつ、開け放した窓から入る心地よい風に当たりつつ……リラックス感あるひとときが過ごせます。館内には趣きの異なる2つの大浴場があり、1日ごとに男湯と女湯が入れ替わるため、一泊すれば2つの大浴場を楽しめます。チェックアウト前、朝日を受けながら入る温泉もまた格別です。

山の湧き水をたたえたプールで泳ぐ、という贅沢。


緑に囲まれた屋外プールも見逃せません。通常のプールと子ども用があり、どちらも山の湧き水を引いた“天然水プール”なのが高得点。水質の良さは言うまでもなく、プールサイドでの日光浴の心地よさも好評です。

オリジナリティあふれるメニューが目白押し。


館内レストランは3つ。屋上の「擎天廳」は、朝食ビュッフェのほか、貸し切りパーティの会場としても使われていて、ウエディング関連での予約が多いそう。2階の「山嵐咖啡廳」は、大きく開く窓、陽明山に咲くカラーの花をモチーフにしたインテリアが特徴。各種飲み物のほか、香港式の肩バラ牛肉細麺、ネギ油と鶏もも肉の土鍋蒸しなど8種の軽食がいただけます。アフタヌーンテーィでは、イタリアンスパイスの鶏もも肉サンドイッチ、ミックスデザートセートが人気です。

地元産の新鮮素材を手間隙かけて調理した中華は必食!


チャイニーズ・レストラン「天荷廳」では、香港から腕利きのシェフを招聘し、陽明山の特産品を使った創作料理を提供。注目は、山の湧き水を使って養殖したスズキの蒸し煮。オーダーを受けた後に水槽から揚げて調理するので、新鮮そのもの。香港式の調理法で素材の持ち味を引き出した看板料理です。また、手間隙かけてつくられるローストチキンは、放し飼いした鶏を使っているのがセールスポイント。塩とニンニクに4時間漬け込んだ後、特製の麦芽糖、紅酢と白酢を皮全体にかけて1日置き、中火で揚げます。外はパリパリ、中はふっくらジューシーに仕上がったチキンは、箸が止まらない美味しさと評判です。

おわりに


温泉リゾートではあるものの、ビジネスユースや各種会合のほか、ウエディングにも対応。得意とするのは、ロマンティックなガーデンウエディング。どんな目的で訪れても、そこにあるのは良質な温泉と美食の数々。台北通を目指すなら、市内の温泉制覇は必須項目。次の台北滞在は、街中にも出掛けやすい立地も嬉しい温泉リゾート「陽明山中國麗緻大飯店」に滞在してみては?

◆陽明山中國麗緻大飯店(ランディス・リゾート・陽明山)
住所:台北市士林區格致路237號
電話: +886-2-2861-6661
情報提供元: 旅色プラス