高級旅館だろうが関係ない！イケメンに幻滅する熱海・伊豆旅行【実録！セレブ旅行紀 vol.4】〜後編〜

はじめに

みなさん、ごきげんよう。美依子（みいこ）です。

前回のセレブ旅はチェックしてくれた？
簡単に説明すると……

タクミさん（36歳）との恋に勝手に終止符を打った美依子。失恋気分を乗り越えようと仕事関係で知り合った清水さん（32歳）と週3でデートをし、疑似恋愛を楽しむが、旅行に誘われる。さて、どうする……？

ってことで、もう少しお付き合いくださいね♡

前編はこちら↓

裏切り？先に裏切ったのは彼のほうよ

「来週末、熱海に小旅行しない？」

仕事関係で知り合った斎藤工似のセクシーイケメン・清水さん（32歳）に、熱海旅行に誘われちゃった。あ、説明遅れちゃったけど、週3で清水さんとデートしているけれど、まだ深い関係ではないから誤解しないでね♡

みーこ、一度ちゃんとタクミさんと話さなくていいの……？とおせっかいをやいてくれている読者のみなさん、私に二言はないわ！だって、タクミさんって付き合っているか付き合っていないかも明確にしてくれなかった、もしかしたら奥さんと子供がいるかもしれない、不誠実男よ？そんな人、もう相手にしてらんないわよ。

ってことで、熱海旅行に対する私の答えはYES♡
清水さんもCTOっていう社会的にはそこそこの権力者だし、きっと素敵なところに連れて行ってくれるはず！タクミさんから清水さんに変わっちゃうけど、セレブ旅は続行できるから安心してね♡

熱海・伊豆旅行は1泊1人あたり7万円弱の『月のうさぎ』に決定！

「じゃあ、なんか良さげな旅館調べといてよ！あ、ちなみに予約できたりする？お金はあとで払うからさ。」

「はーい♡楽しみ〜！」

というわけで、旅行好きな友達におすすめの旅館を聞いたり、予約状況を確認したり、仕事合間にせっせと熱海旅行を計画する私。斎藤工似のイケメンと熱海旅行だなんて……一生に一度もないかもしれない♡

25歳という若さで銀座のホステスでママをやっている友達に「熱海というか、伊東なんだけれど2ヵ月先まで予約を取れないって言われている"月のうさぎ"はどうかしら？部屋数はたったの8部屋なの。お部屋に露天風呂付いていて素敵だったわよ。何のイベントもない週末なら運良く行けるかもしれないわ！」という情報をいただき、無事予約することに成功。

お食事付きで1泊1人あたり7万円弱。小旅行にしてはまあまあ良い金額だから、きっと素敵な旅になること間違いなし♪

女より先にググらない男はもはや男ではない

旅行前日、いつものバーで飲んでいると……

「じゃあ12時に東京駅に集合しよっか！」

「あれ？清水さんってお家、代官山ですよね？」

「そうだけど、新幹線は東京駅から出てるよね？」

そうきちゃったか。いいんですよ、車を持っていなくても。でも、レンタカーで２人っきりの空間を楽しむ方が新幹線よりセクシーじゃない？いまは高級車を借りれるサービスだってあるのに、そこ頑張らない感じなのね。
と、ちょっぴり冷ややかな目で見ちゃったけれど、これは疑似恋愛♡"多くを求めてはならないわよ！みーこ"と心を落ち着かせたわ。

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熱海・伊豆旅行当日。

いくら東京駅から熱海まで新幹線で40分とは言えど、ここで普通車に乗ってはセレブ旅行を体験してきた私的にはモチベーションが下がってしまうので、集合時間より早めに着いて新幹線のグリーン乗車券をGETしておく、用意周到な私。

イケメン・清水さんの横顔に癒されつつ、会話を楽しみながら、熱海駅に到着。いよいよ旅がスタートっていうときから、予想外な出来事が連発するの……。

まず、ランチのお店探しからスタート。

「ランチどうしよっか？」
（まさかの予約も、目星もつけていない感じ……？）

覗いてなんとなく良さそうな店に入るものの……。
「おれ、ここのお店、席が無理だわ。」
（背もたれがある席じゃないと無理らしい……！なおさら予約しときなさい！）

私が"熱海人気料理店 "でググッてやっと10軒目でランチのお店が決定。
「熱海、よくわかんないんだよね。」
（私だって初めてだわ！てか、わかんないならググりなさいよ！）

ね、女子のみなさん、私のきもち、わかるでしょう？

移動手段で「男の器の大きさ」が出る

ランチは、うみのホテル中田屋に隣接する『いけす料理　漁火』で、海老や鮑、サザエなど新鮮なお魚をいただいたわ。

今回の宿『月のうさぎ』は川奈駅が最寄りで、熱海駅からだと伊東駅（電車で約15分）で乗り換えなきゃいけないの。伊東駅から川奈駅は電車で9分ほど。

男は乗り換えても電車は乗り換えたくない派の私にとって、正直、熱海駅もしくは伊東駅からタクシーに乗って旅館まで行きたい。が、しかし、CTOであるにも関わらず清水さんの頭には「ちょっとの距離をタクシー」という選択肢はないらしい。なんて謙虚な人なのだろう（怒）。私たちは、無事乗り換えて川奈駅に到着。タクシーで『月のうさぎ』まで向かう。

せめて伊東駅からタクシーがよかった……いくら会話が面白くても移動手段がイケてないわ、ふぅ。

「チケットをもらって、男性の後ろを歩く」それがセレブ旅

伊豆急川奈駅からタクシーで約10分ほどで温泉旅館『月のうさぎ』に到着した。

周りに建物が少なく、竹やぶに囲まれている。夜になると月明かりの下をうさぎが跳ねているように見えることから「月うさぎ」というみたい。素敵なネーミングよね。

部屋に露天風呂が付いているので、食事のときだけの移動で済むのが嬉しい。伊豆の豪華四大食材を堪能する懐石料理も個室でいただいた。

食事を終え、伊豆大島や房総半島まで見渡すことのできる「絶景露天風呂」に浸かりながら、ひたすら本を読む。清水さんはすぐ近くのリゾートベンチで本を抱えて眠っている。

すごくいい旅館かも知れないけれど、一緒に旅をする人は本当に大事だと実感する。
女は大切にされてなんぼ。旅行の予約をしてはいけないし、グリーン車のチケットを買ってはいけない。ランチのお店探しで無駄に歩かされてもいけない。全ては男性の仕事なのだ。

"チケットをもらって、男性の後ろを歩く"それが、本当のセレブ旅。

いくらイケメンとは言えど、大切にされていると感じられない。なんだか許せなくなってきた。

ーーー purupuru

いろいろとセレブ旅について考えていると、スマホが鳴った。
画面に表示された名前は……

"タクミさん"

おわりに

最後まで読んでくれてありがとう。タクミさん復活か……！？
次回も乞うご期待です♡

↓前回までのお話もしっかり読んで復習してね♡
◆初デートは韓国！PRADAのバッグをお土産に/【実録！セレブ旅行紀 vol.1】〜前編〜
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◆行くぜ、北海道！深夜調達のモンクレールを味方に/【実録！セレブ旅行紀 vol.2】〜前編〜
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◆お金より愛がほしい！灼熱のラスベガス【実録！セレブ旅行紀 vol.3】〜前編〜
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情報提供元：旅色プラス