はじめに


2019年は、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を迎える記念の年。ムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」が3月にオープンしたほか、4月にはムーミンの新作アニメーションが放映される予定と、まさにムーミンイヤー! さらに、4月9日(火)から6月16日(日)まで森アーツセンターギャラリーにて行われる「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」では、約500点の展示品を見ることができます。

「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」開催


日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を迎える今年、森アーツセンターギャラリーで、4月9日(火)から6月16日(日)の期間、約500点が展示される「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」が開催されることになりました。

スノードームやマスキングテープ、豆皿、ぬいぐるみなどのオリジナルグッズも販売予定で、日本ならではの和のムーミングッズも販売されます。東京開催が終わった後も、6月29日から9月1日までは大分県立美術館、12月7日から2020年の1月19日までは名古屋の松坂屋美術館へ巡回する予定です。

フィンランド「ムーミン美術館」から貸し出された貴重な展示も


「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」では、約500点の作品が展示されますが、フィンランドのタンペレにある「ムーミン美術館」からもよりすぐりの作品が貸し出されます。

2017年にリニューアルオープンした同美術館は、2000点もの作品を所蔵している世界で唯一のムーミン美術館。ムーミン童話のスケッチや原画、トーベ・ヤンソンがスウェーデン語系の政治風刺雑誌である「GARM」に描いていた風刺画を、今回日本で目にすることができる貴重な機会です。

原画やスケッチの展示で過去作品をふりかえり


ムーミンの小説は、ムーミンの始まりでありながら長い間出版されなかった幻の1作目と言われている「小さなトロールと大きな洪水」から、ーミン小説に登場する脇役たちのお話「ムーミン谷の仲間たち」、なんとムーミン一家は出てこない「ムーミン谷の十一月」など、全部で9作品が出版されています。

今回の展示では、この9つ全ての小説と、絵本「ムーミン谷へのふしぎな旅」の原画やスケッチが紹介されるので、アニメでしかムーミンを知らないという人や、小説が懐かしい、という人はぜひ、この展覧会でおさらいしてみてください。

日本とフィンランドの記念コーナーも


今年が外交関係を樹立から100年の記念の年ということもあり、展示のなかには日本とフィンランドの記念コーナーも。作者のトーベ・ヤンソンは来日経験もあり、日本人との文通もしていたりと日本とは深い関係にありました。

写真資料やスケッチでトーベ・ヤンソンと日本の関係を紹介するほか、浮世絵とムーミンを並べるユニークな展示により、アートの共通点を見出すことができます。


◆ムーミン展 THE ART AND THE STORY
場所:森アーツセンターギャラリー
開催時期:2019年4月9日(火)~6月16日(日)
開催時間:10:00~20:00 ※火曜は17:00まで(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,800円(1,600円)、中学・高校生1,400円(1,200円)、 4歳~小学生800円(600円)※( )内は前売・15名以上の団体

おわりに


2019年はムーミンに関するイベントが盛りだくさんです!「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」では遠くフォンランドからきた貴重な原画やスケッチを中心に、ムーミンの世界をより深く知ることができます。ぜひ足を運んで、ムーミンの世界観に浸ってみてください。

情報提供元: 旅色プラス