はじめに


最近は、メールやLINE(ライン)といった連絡ツールの普及によって、手紙を送る機会が減りましたよね。
そんな中、毎年日本一短い手紙のコンクールが行われており、発祥となった福井県丸岡町には「日本一短い手紙の館」があります。
今回は、ぜひ訪れたいその魅力についてご紹介します。

日本一短い手紙の館とは?


福井県坂井市丸岡町には、「日本一短い手紙の館」というスポットが丸岡城の近くにあります。手紙の手本として知られている「一筆啓上 火の用心」の書き出しで始まる手紙は、徳川家康の家臣であり、「鬼作左」という異名をとどろかせた本多左衛門重次が陣中より妻に宛てたもの。

明瞭簡潔に書かれたその手紙の内容には、「お仙」という名前が出てきます。これは、初代越前丸岡藩主である本多成重の幼名「仙千代」からくる呼び名です。

旧丸岡町の職員であった大廻政也氏の発案によって1993年(平成5年)に母への手紙として「日本一短い手紙 一筆啓上賞」の公募が始まりました。

これらの入選作品は「日本一短い手紙の資料館」ができるまでは、出版された書籍でしか見ることができませんでしたが、日本一短い手紙の資料館にて常設展示されることとなりました。

日本一短い手紙の館の魅力


日本一短い手紙の館の魅力は、20数年にも及ぶ「日本一短い手紙 一筆啓上賞」の歴史と入賞作品を楽しむことができる点です。

「日本一短い手紙 一筆啓上賞」は、手紙と言ってもわずか40字に書き手の想いが集約されています。それ故に、読んだ時に強い感情と感動を感じることができるのです。さらに、入賞した作品から様々な想いをくみ取ることができます。

日本一短い手紙の館で数々の作品に触れた後は、自分の大切な人や家族に手紙を送りたくなるはずですよ。

想いを巡らせてほっと一息つける「ふみの庭」


日本一短い手紙の館の館内には、コーヒーなどを飲んで一息つけるスペース「ふみの庭」が設置されています。

また、古城展望室もあり、欄干からは丸岡城下を一望することができるようになっています。この日本一短い手紙の館を訪れた後に、丸岡城を巡ってみるのもおすすめですよ。

「日本一短い手紙の館」へのアクセス方法


「日本一短い手紙の館」へのアクセスは、自動車もしくは公共交通機関を利用が便利です。

◆車を利用する場合
北陸自動車道丸岡ICを降りて、約5分

◆公共交通機関を利用する場合
金沢・長野方面からはJR芦原温泉駅で下車し、京福バス「芦原丸岡永平寺線」のバスに乗車して約20分程で「丸岡城」停留所に到着します。停留所で下車し、徒歩すぐです。

京都・大阪・名古屋方面からはJR福井駅で下車し、京福バス「丸岡線」に乗車して約40分で「丸岡城」停留所に到着します。その後、徒歩ですぐの場所にあります。


◆日本一短い手紙の館
住所:福井県坂井市丸岡町霞町3-10-1
電話番号:0776-67-5100
営業時間:9:00~17:00
定休日:12月29日~1月3日

日本一短い手紙の館


 



情報提供元: 旅色プラス