はじめに


北海道にある藻散布沼(もちりっぷぬま)は、可愛らしい名前で一度聴いたら忘れられない名前の沼。
もともと海だったことから海水と淡水が混ざり合う藻散布沼は、なんとあのジブリ映画「思い出のマーニー」の舞台となった場所なのだとか。
今回は、そんな藻散布沼の魅力と見どころをご紹介します。

北海道・藻散布沼はジブリ映画『思い出のマーニー』の舞台だった!


イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンの作品が原作となったジブリ映画『思い出のマーニー』は、初めてジブリ映画の中で北海道を舞台とした映画です。

北海道の湿地帯で主人公の杏奈が出会った青い目の不思議な少女マーニーが住んでいた「湿っ地屋敷」のある場所のモデルとなったのが、北海道の藻散布沼(もちりっぷぬま)なんです。

周囲が約3.3kmとそれほど大きくない藻散布沼は、原生林に囲まれた自然豊かな場所です。
映画で出てくる湿地の風景は、藻散布沼周辺の景色とそっくりで、近くに小さな漁村がある程度ととても静かな場所。
ジブリ好きならぜひ立ち寄ってみたい沼と言えますね!

ちなみに、藻散布沼のある浜中町は、人気アニメ『ルパン三世』の原作者であるモンキー・パンチの出身地でもあるのだとか。
そのため、線路にはルパン3世のラッピング電車も走ることがありますよ。

藻散布沼(もちりっぷぬま)ってどんなところ?


さて、そんな映画の舞台となった藻散布沼(もちりっぷぬま)ですが、一体どんな場所なのでしょうか?

藻散布沼(もちりっぷぬまは、もともと海だったものが今の形になった海跡湖で、冬にはハクチョウが飛来する渡り鳥の越冬地としても知られています。

釧路市から海沿いを車で走る事1時間半ほど、北海道浜中町の中にの場所に位置しています。
太平洋に接している部分は漁港となっていて、コンブ漁などが盛んです。

映画『思い出のマーニー』は、藻散布沼以外にも釧路湿原などを実際にロケして作られたのだとか。
釧路から藻散布沼までをのんびりと巡れば、ジブリのロケ地巡礼が楽しめますね。

釧路市産業振興部観光振興室ホームページ


冬にはハクチョウが羽を休める安らぎの地・藻散布沼(もちりっぷぬま)


藻散布沼(もちりっぷぬま)のある霧多布湿原(きりたっぷしつげん)は、1993年にラムサール条約にも登録された、自然風景残るエリアです。

国設鳥獣保護区の特別保護地区にもなっている、藻散布沼は毎年シベリアから冬の間飛来する渡り鳥たちの羽を休める場所。

長い旅路の中継地点として、ここで餌を取りながら体力を蓄え、新たな地へと移動していく渡り鳥たちにとっても、静かな藻散布沼はオアシスのような存在となっているんですね。

霧多布湿原センター


北海道・藻散布沼(もちりっぷぬま)へのアクセス方法


北海道の東部・北海道厚岸郡浜中町にある藻散布沼へ行くなら、藻散布漁港を目指す方法がわかりやすくて簡単です。

車で訪れるなら釧路から国道44号線を東へ向かい、厚岸から海沿いを走る県道123号線を行けばすぐに見つかります。

また、公共交通機関を使うなら、浜中駅からバスで向かう方法と厚岸駅からバスで向かう方法がありますが、浜中には他にもマーニーの舞台となった場所がいくつかありますから、浜中駅からアクセスする方がオススメです。

JR根室本線で釧路駅から浜中駅まで約1時間20分。浜中駅からは釧路バスで約50分。
途中の道のりも風情がありますので、のんびりバス旅を楽しんでみてくださいね。

くしろバス株式会社



おわりに


ジブリ好きなら一度は訪れてみたい藻散布沼(もちりっぷぬま)。
訪れる際には、他にも『思い出のマーニー』の舞台となったと言われている、釧路湿原や霧多布岬にも足を運んでみるのがオススメです。
情報提供元: 旅色プラス