いよいよブックホテルの館内に入ると、奥の方まで本がずらり。1階は絵本から小説、雑誌、漫画まで約1万冊が集められた本屋になっていて、宿泊客でなくとも実際に購入することができます。姉妹施設「箱根本箱」と異なるのが、松本が誇る3つのガク都(学・楽・岳)のうち特に「学」を意識したラインナップ。日本で最初につくられた学校のひとつ、開智学校が残っているここ松本で、知性を深め、じっくりと読み込めるような本がセレクトされています。 選書は日本出版販売の「YOURS BOOK STORE」と、ブックディレクターの幅 允孝(はばよしたか)さんによるもの。インデックスに沿って、生命の歴史を辿りながら、一番奥には新しい生活様式を考えるポストコロナゾーンも設けられています。松本本箱はコロナウイルスの影響で開業を延期し、その間コンセプトの見直しや選書内容の変更もあったそうです。