はじめに


福岡市舞鶴公園の福岡城跡、約2万平米で開催中の「福岡城 チームラボ 城跡の光の祭」。12月31日(日)は26:00(入場は25:30まで)まで延長し、年越しのカウントダウンを実施。新しい年の幕開けの瞬間、夜の舞鶴公園の福岡城跡が、特別な演出の空間に変わります。

対象作品は、「大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達」、「呼応する、たちつづけるものたちと木々」、「呼吸し呼応する石垣 - 石城跡」。安全を考慮して、エリアにより入場を制限する場合があるとのことですが、貴重なカウントダウン体験になりそうですね!

「福岡城 チームラボ 城跡の光の祭」


福岡城は、1601年から7年の歳月をかけて築かれた、城の規模としては九州一の巨城。本丸・二の丸・三の丸などの中心部は総石垣造りで、別名、石城とも呼ばれています。今も非常に美しい石垣が、四層に分かれ、非常に広大な史跡となっています。

チームラボは、「Digitized Nature, Digitized City」というアートプロジェクトを行っています。非物質的であるデジタルアートによって「自然が自然のままアートになる、街が街のままアートになる」というプロジェクトです。

「福岡城 チームラボ 城跡の光の祭」では、美しい石垣のある福岡城跡の中心部約2万平米を、人々の存在によって変化するインタラクティブな光のデジタルアート空間に変えます。

会期は2017年12月1日(金)~2018年1月28日(日)まで。展示作品が特別な演出をされる様子を、ぜひ間近で感じてみてください。

大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達
Animals of Flowers, Symbiotic Lives in the Stone Wall - Fukuoka Castle Ruins
teamLab, 2017, Digital Interactive Installation, Sound: Hideaki Takahashi


 

全長60m、高さ約10mの福岡城大天守台跡の石垣に住まう動物の体には、花々が生えている。
花々は動物の体で生まれ、咲き、散って消えていく。
人々が動物に近づくと、花々は散っていく。
花々が全部散ると、動物は消えていく。

呼応する、たちつづけるものたちと木々
Resisting and Resonating Ovoids and Trees
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi


 

城跡に置かれた立ち続ける物体と、城跡の木々が光り輝く。
立ち続ける物体と木々の光は、それぞれ自立しており、ゆっくりと呼吸しているかのように強く輝いたり消えたりしている。

立ち続ける物体は人に押され倒れかけると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その光は、放射状に近隣の立ち続ける物体と木々に伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、立ち続ける物体と木々に連続して広がっていく。そして周りの「呼吸し呼応する石垣」にも呼応していく。

向こうの方から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

呼吸し呼応する石垣 - 石城跡
Breathing Resonating Stone Wall - Fukuoka Castle Ruins
teamLab, 2017, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi


1607年に築かれた福岡城、別名を石城。その石垣が、全長約630mに渡って光り輝く。
石垣の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅する。
本丸跡の「呼応する、たちつづけるものたちと木々」の伝播してきた光に呼応し、強く輝き、連続して広がっていく。

石垣の空書 - 石城大天守台跡
Spatial Calligraphy in a Stone Wall - Fukuoka Castle Ruins
teamLab, 2017, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi


 

1607年に築かれた福岡城、別名を石城。その大天守台跡の石垣に空書を永遠に書き続ける。
空書とは、空間に書く書。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。

忘却の石段 - 石城小天守台跡
Stone Steps of Oblivion - Fukuoka Castle Ruins
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi


1607年に築かれた福岡城、別名を石城。その小天守閣の石段が光り輝く。
石段の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅する。
石段の光は、人が近づくと、強く輝き音色を響かせる。

開催概要


◆福岡城 チームラボ 城跡の光の祭
会期: 2017年12月1日(金)~2018年1月28日(日)
時間: 18:00~22:00(入場は21:30まで) ※12月31日(日)のみ、26:00まで実施(入場は25:30まで)
会場: 舞鶴公園 福岡城跡(福岡市中央区城内)
交通アクセス: 福岡市営地下鉄赤坂駅・大濠公園駅より徒歩8分
「福岡城・鴻臚館前」「福岡市美術館東口」「大手門・平和台陸上競技場入口」下車 徒歩5~8分「赤坂3丁目」下車 徒歩10分
入場料:大人1,000円、中高生600円、子ども300円※3歳以下無料
チケット販売:当日券は会場のみで販売  



情報提供元: 旅色プラス