はじめに


リゾート感満点の宮古島、いつか訪れたいと憧れるけど、未来のお楽しみにしている方、少なくないですよね。理由のひとつは旅費では? そんなハードルを下げていただくべく、先日訪れた際に、意外にも安くてハッピーが増した経験をお伝えします。

Text&Photo:とまこ

旅の始まりは、キャッシュディスペンサーと「宮古島まもる君」。


出発前は大忙し! そんな方もきっと多いですよね。仕事を片付けて、荷造りして、慌てて空港に向かって……。個人的には現金を引き出す時間すらなくなります。まぁそれは現地で。とはいえ、離島の空港にキャッシュディスペンサーはあるのでしょうか?

宮古空港ではレンタカーの支払いがあるのでドキドキでしたが、到着ロビーにありました!  輝く看板には、沖縄銀行、沖縄海邦銀行……といったロゴが並びますが、都市銀行のキャッシュカードはひと通り使えるそうです。

街で現金を引き出すなら、島内に数軒あるファミリーマートのキャッシュディスペンサーを使うのがわかりやすくておすすめですよ。

ちなみに、写真の右側に怪しげな人影があるでしょう……。クッキーなどお土産のキャラクターになるほど有名な「宮古まもる君」(身長180cm、体重5kg)です! 宮古列島のあちこちに立ち、平和を守っているとか。一基ずつ手作業で塗装されているのでそれぞれ表情が違います。探してみるのも楽しいですね。

レンタカーが離島で一番安いかも! 


宮古島でまず感動したのは、自由自在に旅するために欠かせない、レンタカーの料金です。島のレンタカー店の多くを比べて一番安いところで借りましたが、なんと税込・免責保証付で1日2,980円〜(オフシーズン・軽自動車)! 他の離島に比べてずっとお安いです。

◆アズーレンタカー
住所:沖縄県宮古島市平良字松原145番地
電話:0980-73-1312

居心地抜群、海の見えるおしゃれなホテルも安い


人気の洞窟やビーチ、池間島からアクセスが良い平良市を宿泊拠点にしましたが、その宿のコスパにもびっくりしました。海と街の中心部に近いという理由で予約した「オーシャンフロント」は、なんと3,200円!! (料金はシーズンや施設の事情で変わります)。もちろん駐車場も付いてます。間取りは1Kで、料理器具も揃ってますよ。

おしゃれなマンション風でしょう。7階の部屋だったら、ベランダから伊良部大橋と伊良部島が望めますよ。

◆オーシャンフロント宮古島
住所:沖縄県宮古島市平良下里394-4
電話:0980-73-6677

鶏出汁にうっとり。感動必至の宮古そばがワンコイン


沖縄の定番ランチといえば、沖縄そばでしょう。とはいえ地域ごとに違う料理として認識されていて、宮古列島では宮古そば(ストレートな平麺、よりあっさり)、八重山諸島では八重山そば(細めでストレートな丸麺、カツオや豚骨の出汁)、沖縄本島では沖縄そば(ねじれた太めの丸麺)と呼ばれ内容もさまざま。宮古に来たからには、一度は島人御用達の味、宮古そばを食べないと!

わたしがぜひおすすめしたいお店は、空港から車で10分弱のところにある「中休味商店」です。
ここのスープは珍しい鶏出汁。深みがあってコクたっぷり、なのに後口はあっさりしていて奇跡的なおいしさ!
麺のコシも最高なんです。写真は「元祖鶏宮古そば・小」(500円)。色々なものをちょいちょい買い食いしたい女子にはぴったりのサイズ感かもしれません。

◆中休味商店
住所:沖縄県宮古島市平良西里2050-1
電話:0980-72-2868

板前さんが釣った魚でお寿司をどうぞ。激ウマ激安でびっくりが止まらない


さぁ、もうひとつお寿司屋で驚いていただきます。店主が釣ったとびきり新鮮な魚を使ったこちらのお寿司、いくらでしょう?

正解は、なんと400円!! どれでも一貫50円なんです。ネタは分厚く大きく、良心的過ぎてとびきり嬉しい。エビ以外は釣りたての島魚で、左上がガーラ、右上が高級魚のマクブ、右下がサヨリです。
店主は、東京で長い間、寿司屋の板前さんをされていたと言うからなるほど納得。素材と腕の確かさが重なったおいしさなのですね。
場所は観光スポット「人頭税石」の前の道を50mほど北に進んだあたりにある路地の奥。ちょっと見落としがちな場所だけど、ぜひ諦めずに探して味わってきてください。こんなにおいしく安いお寿司は、きっと何度思い出してもハッピーになれちゃいますよ。

◆磯じまん
住所:沖縄県宮古島市平良荷川取98
電話:0980-75-3788

おわりに


宮古島の旅費がこんなに安いとわかったら、すぐにでも行きたくなっちゃうでしょう? もし宮古島が、費用理由で後回しの目的地になっていたなら、次の行き先としてぜひどうぞ。

◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド」(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!」(幻冬舎)など既刊12冊。2017年9月20日には新刊『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)発売。



情報提供元: 旅色プラス