はじめに


岐阜県の揖斐川町春日六合上ケ流の山肌に広がる茶畑が、「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる絶景スポットとして話題になっています。そのきっかけは、2016年に地元民が整備した眺めのよい高台までの遊歩道。休日には1,000人を超える観光客が訪れる盛況ぶりです。

文=各務ゆか

「天空の茶畑」へは車またはレンタサイクルで行こう


「天空の茶畑」へのアクセスは、養老鉄道線の終着駅である「揖斐駅」から車の場合、まずは県道32号線を西へ15分ほど進みます。すると、進行方向右手に写真のような「上ケ流茶園」という看板と「内藤酒店」が見えてくるので、ここを右折します。しばらく山道を進みますが、10分ほどで見晴のよい茶畑のある上ケ流地区に到着です。最近は、「揖斐駅」などから電動自転車をレンタルしていく「天空の茶畑コース」というサイクリングコースも用意されています。それに合わせた自転車ナビゲーションアプリもあるので、道に迷った時はアプリの利用も便利です。

地元民が1年かけて整備した遊歩道を行った先にある絶景


上ケ流地区に到着してから「天空の茶畑」を見下ろすことができる絶景ポイントまでは遊歩道を歩いて行く必要があります。遊歩道入口付近には駐車スペースが用意されており、地元のボランティアが天空の遊歩道散策マップなどを渡して道のりを教えてくれるので安心です。この道はかつて地元民しか知らないところだったのですが、茶畑を盛り上げるため、地元民が1年ほどかけて整備し、全長約800メートルの遊歩道を2016年3月に開通させました。山道ですので、少し息が上がる箇所もあります。遊歩道を行くにはヒールやサンダルではケガをする恐れがあるので、スニーカーは必須です。

南米ぺルーのマチュピチュを連想させる美しさ


遊歩道を15分ほど行くと絶景ポイントに到着。そこに来て後ろを振り返ると、思わずため息をつきたくなるような「天空の茶畑」の風景が広がっています。上ケ流地区は標高約300メートルの場所にある茶畑の風景は南米ペルーのマチュピチュを彷彿させるとも言われています。「天空の茶畑」でのお茶栽培は鎌倉時代頃から手作業で無農薬栽培を続けていると伝えられています。寒暖の差が激しい場所でしかできない特殊な栽培方法だということが、この景色からもお分かりいただけるのではないでしょうか。

茶畑の最盛期は5月、6月!


遊歩道の入山期間は、4月から11月までです(悪天候及び積雪時は中止)。茶畑を最も美しく見ることができるのは、茶摘みが行われるGWから6月頃。また、その時期には地元有志の上ケ流メンバーなどによって、茶摘み体験イベントなども企画されます。古い歴史と伝統を持つ上ケ流地区のお茶について深く学びたい方には、茶摘み体験も含めての来訪もおすすめです。


◆揖斐川町春日上ヶ流 天空の遊歩道
住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六号1940
※ナビで表示されない場合あり。GoogleMapで「天空の遊歩道 駐車場」または「天空の遊歩道」で検索」
入山時間:9:00~16:30(4月~9月)、9:30~16:00(10月~11月)※悪天候及び積雪時は中止

◆岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑へ行こう!(池田・揖斐川レンタサイクル推進協議会)
住所:岐阜県揖斐郡池田町六之井1468-1
電話:0120-116-819(養鉄トレクル 運営事務局)
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし
※2018年3月31日までの期間限定イベント

体験イベント「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑へ行こう!」の詳細はこちら




情報提供元: 旅色プラス