はじめに


奈良県には、「面不動鍾乳洞」(めんふどうしょうにゅうどう)という鍾乳洞があります。
150メートルと短い距離の中に、たくさんの鍾乳石を見ることができる観光スポットです。
今回はそんな面不動鍾乳洞の魅力と見どころをご紹介します!

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ①面不動鍾乳洞とは


奈良県吉野郡天川村にある面不動鍾乳洞は、関西の軽井沢と評される避暑地「洞川の里」にあります。
標高は878メートルの地点に位置し、入口までは少し山の中を登る必要があります。

全長は150メートルほどと、あまり大きくありませんが、その短い距離の間にたくさんの鍾乳石が伸びる様を見ることができます。

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ②面不動鍾乳洞の地層


面不動鍾乳洞の周辺にある石灰岩は、その付近にある化石などから、 約2億年前のジュラ紀以前に、暖かい熱帯や亜熱帯の海で堆積したものと考えられています。

プレートにのってたどり着き、海から陸へと隆起した一部が紀伊半島の山中に現れたようです。

その後、石灰岩が変成作用を受け結晶化し、たくさんの鍾乳石が見られるようになりました。

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ③面不動鍾乳洞の見どころ


面不動鍾乳洞にはたくさんの鍾乳石があります!

残念ながら心無い方により、貴重な鍾乳石が折られ盗まれた過去があったようで、鍾乳石近くにはネットが張られ、若干見辛くなっていますが、様々な形をした鍾乳石を見ることができます。

まるでしぐれが降るように天井の鍾乳石から、しずくが落ちる様子が見られる「しぐれの窟」や、珍しほどに細いストロー鍾乳管が見どころの「金糸銀糸の窟」など、短い距離の中に見どころがあふれていますよ!

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ④モノレール


面不動鍾乳洞へ行くには、山の中を登っていく必要があり、体力的には厳しい道のりです。

登山が厳しい方のために、モノレールで入口まで登っていくこともできます!
丸太の形をした「面不動モノレール・どろっこ」は、ジェットコースターの様に急な坂道を登ってくれます。

下りはなんとそのままバックして降りていきます。
見た目もかわいらしく、また周辺の見晴らしもよいので、ぜひ片道だけでも利用してみてはいかがでしょうか?

◆面不動モノレール・どろっこ
上り:中学生以上 300円(子ども 200円)
下り:中学生以上 200円(子ども 100円)

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ⑤面不動鍾乳洞のグルメ


面不動鍾乳洞がある大峯山脈からは、おいしい湧水がわき、洞川へも素晴らしい清流が流れています。

清らかな水は名水百選にも選ばれており、その水でつくる「名水コーヒー」や「名水とうふ」も格別の美味しさです。

麓に広がる洞川温泉には、美味しい豆腐屋さんや喫茶店、または清流でとれる川魚を使った料理が食べられる食堂がいくつもありますので、ぜひ清らかな水の恵みを満喫しましょう!

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ⑥面不動鍾乳洞へのアクセス


面不動鍾乳洞へ公共交通機関で行く場合には、近鉄電車の下市口駅から、奈良交通バスを利用し、「洞川温泉」まで1時間30分ほどで到着します。

バス停からは登山で、10分程度かかります。

車で行く場合は、大阪市内からは南阪奈道路の終点、葛城インターチェンジから国道169号・309号を経由し、約2時間で到着します。
名古屋方面からは名阪国道の針インターチェンジから国道169号・309号を経由し、約2時間で到着します。

住所:奈良県吉野郡天川町洞川673-89
電話番号:0747-64-0352
定休日:不定休
入場料:大人400円/小人200円

奈良県「面不動鍾乳洞」の魅力と見どころ⑦周辺の観光スポット


面不動鍾乳洞がある洞川温泉郷は、まるで昭和時代にタイムスリップしたような雰囲気を漂わせるま町並みがひろがっています。

温泉街には旅館や民宿が20数軒立ち並ぶだけでなく、土産物店をはじめ、十数軒の商店があり、のんびりと街歩きを楽しむことができます。

おわりに


奈良県の鍾乳洞「面不動鍾乳洞」では、キラキラ輝くたくさんの鍾乳石を見ることができ、短い距離の中に長い歴史を感じることができます♪
ぜひ面不動鍾乳洞で自然の歴史の神秘を感じてみませんか?




情報提供元: 旅色プラス