京都市観光協会は、2021 年 1 月の京都 68 ホテルにおける日本人延べ宿泊数が前年同月比 63.6% 減となる 8 万 3,352 人泊*だったと発表した。2020 年 12 月の同 7.7% 減よりさらに下落し、2020 年 7 月以降もっとも少ない日本人延べ宿泊数だった。

2021 年 1 月の客室稼働率は、12.5% と大きく下落し、2020 年 12 月の客室稼働率 37.6% からさらに大幅に悪化。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令と延長の影響を大きく受けた。

京都主要ホテルの客室稼働率は、2020 年 7 月に始まった政府の旅行需要喚起策「Go To トラベルキャンペーン」の後押しを受けて、 7 か月連続で稼働率が前月を上回るなど回復傾向にあった。

しかし、2020 年 11 月下旬から都市部を中心に新型コロナウイルス感染症の第3波への警戒感が高まったほか、GoTo トラベルの全国一斉停止が 12 月 28 日から実施され、さらに延長されたことで、2021 年 1 月の稼働率は大幅に悪化した。

コロナ前の高稼働を下支えしていた外国人延べ宿泊客数は、前年同月比 99.8% 減で全ての国と地域で 99% 減の状態が 10 ヶ月にわたり継続。日本全体の傾向も同様で、JNTO によると 2021 年 1 月の訪日外客数は前年同月比 98.3% 減の 46,500 人で、回復とは程遠い。

Go To トラベルの全国一斉停止は当初 12 月 28 日から 1 月 11 日までを予定していたが、緊急事態宣言の再発令を受けて、3 月 7 日まで延長。3 月 8 日以降も 1 都 3 県で発令されている緊急事態宣言は、2 週間程度を目途に延長する方向で調整が進んでいる。

緊急事態宣言のさらなる延長が決定となれば、Go To トラベルの再開も延期となる可能性もあり、そうなれば、ホテル業界はさらに厳しい状況に追い込まれることになる。

*出典:京都市観光協会データ月報

情報提供元: Airstair
記事名:「 京都主要ホテル、2021年1月の日本人客が前年同月比6割減に 緊急事態宣言で大幅に悪化