大江戸温泉リート投資法人は、新型コロナウイルスの感染拡大や政府からの施設営業に関する要請等を受けて、1 月 19 日から 2 月 7 日まで保有施設のうち 7 施設を一時休館とすることを明らかにした。

一時休館となるのは、レオマリゾート、伊東ホテルニュー岡部、土肥マリンホテル、あわら、かもしか荘、伊香保、幸雲閣、鬼怒川観光ホテル、東山グランドホテルの 7 施設。全国に保有する 14 施設の半数にあたる。

大江戸温泉リート投資法人の運用実績によると、稼働率は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて 2020 年 3 月から徐々に影響が出始め、一回目の緊急事態宣言期間中の 2020 年 5 月に過去最低の 1.1% を記録した。

一回目の緊急事態宣言は、5 月 25 日に全国で解除となり、7 月 22 日から東京都を除く全国で政府の旅行需要喚起策「Go To トラベルキャンペーン」が開始されたことを受けて、7 月から稼働率が回復。

2020 年 8 月に 50%台を回復したあと、2020 年 10 月から Go To トラベルの対象に東京都が加わったほか地域共通クーポンの配布がスタートしたことで、2020 年 11 月の稼働率は、84.9% までに急回復していた。

前年同月の稼働率の回復も目前に迫る中で、新型コロナウイルスの感染が全国に拡大。2020 年 12 月 28 日から Go To トラベルは全国一斉で運用の停止となり、さらなる感染拡大を受けて 2021 年 2 月 7 日までの停止が決定。

保有施設の半数が休館となったことで、2021 年 1 月以降の同リートの稼働率に大きな影響を与えることは確実だ。感染拡大収まらず、2 月 8 日以降も Go To トラベルの全国一斉停止が解除とならなければ、一段と厳しい状態に陥ると言えるだろう。

 

大江戸温泉物語、全国30の旅館・ホテルを一時休館に

大江戸温泉物語は 1 月 13 日、新型コロナウイルスの感染拡大や政府からの施設営業に関する要請等を受けて、1 月 19 日から 2 月 7 日まで全国 30 施設を一時休館とすることを明らかにした。

一時休館の対象となるのは、全国で展開する 30 の旅館・ホテル。ホテル壮観、ホテルニュー塩原、ホテル鬼怒川御苑、ホテル水葉亭、箕面観光ホテル、西海橋コラソンホテル等が対象。大江戸温泉リート投資法人の保有施設も含まれる。

また、東京お台場 大江戸温泉物語、浦安万華郷、箕面温泉スパーガーデンの温浴施設・アミューズメント施設も同じ期間で一時休館することが決まっている。

 

大江戸温泉物語一時休館一覧(2021 年 1 月 17 日時点)

■一時休館の宿泊施設
東北地区:幸雲閣、ますや、あいづ、東山グランドホテル、岩沼屋、ホテル壮観(※2月15日まで一時休館)
関東地区:かもしか荘、ホテルニュー塩原、日光霧降、ホテル鬼怒川御苑、鬼怒川観光ホテル、伊香保、君津の森
東海地区:ホテル水葉亭、伊東ホテルニュー岡部、土肥マリンホテル、下呂新館
甲信越地区:ホテル新光、鹿教湯、ホテル木曽路、 汐美荘
北陸地区:あわら、ながやま、山下家
近畿地区:箕面観光ホテル、南紀串本
四国地区:ホテルレオマの森
九州地区:別府清風、天草ホテル亀屋、西海橋コラソンホテル

■一時休館の温浴施設・アミューズメント施設
関東地区:東京お台場 大江戸温泉物語、浦安万華郷
近畿地区:箕面温泉スパーガーデン

情報提供元: Airstair
記事名:「 【図解】2020 年 11 月に稼働率 85% まで急回復の大江戸温泉リート、保有施設の半数を一時休館へ