HIS、ホテル・旅館の再生支援プロジェクト始動 協業、資本参加、M&Aなど多様な選択肢

旅行大手の HIS はホテル・旅館の再生支援プロジェクトの受付を 8 月 11 日から開始することを明らかにした。ハウステンボスの事業再生などを通じて得た経験を活かし、再生を通じた地域活性により地域社会との共存共栄を目指す。

HIS は2010 年 3 月、ハウステンボス株式会社を買収し子会社化。 1992 年の開園以来 18 年赤字続きであったハウステンボスは HIS による買収直後の 4 ～ 9 月期に黒字化を達成。他にもラグーナテンボス（愛知県蒲郡市）、九州産交グループ（熊本県熊本市）など数々の再生案件を手掛けてきた。

HIS のホテル・旅館の再生支援プロジェクトでは、旅行事業だけではなく、テーマパーク、ホテル、地方創生事業等で培った知見から、様々な再生案件に対応。HIS が有する人的リソースの協力や派遣、協業、資本参加、M&A など多様な手段を通じて支援する。

契約合意に至るまでの初期費用は無料。まずは 5 件のプロジェクトを手掛ける予定だ。受付件数が対応予定件数を上回った場合は、HIS が対応案件を判断する。プロジェクトへの応募については、専用受付フォームから必要事項を記入して送信する必要がある。

ホテルや旅館の再生プロジェクトでは、星野リゾートも株式会社リサ・パートナーズと共同で、日本国内の宿泊施設を対象とした「ホテル旅館ファンド（仮称）」の組成を計画。

ホテル・旅館等の宿泊施設の取得・保有を通じて、宿泊事業者に対し、事業承継、事業譲渡支援、またはオフバランスによる資金調達の手段を提供。星野リゾートは、必要に応じて宿泊施設の運営又は経営改善支援を担う。