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高級ホテルと民泊を組み合わせたホテルユニコーンの Sonder はこのほど、約 1,390 億円(13 億ドル)を超す評価額で約 207 億円(2 億ドル)の資金調達を実施したことを発表した。調達累計額は約 600 億円(5 億ドル)を超える。
今回のシリーズ E ラウンドは、Fidelity(フィデリティ)やWestCap Group(ウエストキャップ・グループ)が主導。ウエストキャップ・グループは、Airbnb で最高財務責任者(CFO)を務めたローレン ス・トシ(Laurence Tosi)氏によって設立された企業にあたる。
サンフランシスコを拠点に置く Sonder は、米国を中心にカナダやイギリスなどで短期滞在用にホテルスタイルのサービスアパートメントを提供。民泊を貸し出すホストと旅行者をマッチングする Airbnb とは異なり、同社はスペースをリースし、エンドユーザーにハイエンドな客室を提供するビジネスモデルだ。
Airbnb とは異なり、Sonder が直接物件をリースすることから、洗練された客室やアメニティの提供ができるほか、アプリでのセルフチェックサービスや 24 時間 365 日のコンシェルジュサービスなどを受けることができることから急成長を遂げていた。
世界的に、ホテル業界は新型コロナウイルスの影響に伴うロックダウンや外出自粛要請などにより、稼働率が大幅に低下するなど厳しい状態に置かれているが、Sonder は総額 200 億円のの資金調達を通じて、ビジネスを加速させる考えのようだ。
Sonder は、長期滞在や短期滞在のいずれにも対応し、コロナの感染が広がる以前から、デジタルチェックイン、キーレスエントリー、プロフェッショナルによる客室清掃、フロントでの待ち行列なしといったシームレスな仕組みを導入している。
これらの仕組みは、新型コロナウイルスの感染防止の観点で、人と人が極力接触しない仕組みやルールの設定を行うホテルが相次いでいるが、 Sonder の仕組みは、コロナ禍にも通用しうる仕組みとなっているようだ。
Sonderによると「過去18ヶ月間、景気後退に向けた計画を立てており、契約により不動産の 60% には賃貸料の削減が組み込まれている」とし、「一部物件では、賃貸を無料にすることも可能で、実際に現在行使している」という。