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三井物産グループと中国系資本の不動産投資会社イデラキャピタルをスポンサーとする総合型J-REITの投資法人みらいは、民事再生法の適用申請を行った WBFホテル&リゾーツ株式会社の「ホテルWBF淀屋橋南」をオフィスへコンバージョンすると発表した。
ホテルWBF淀屋橋南淀屋橋南は、北海道、沖縄でホテル事業を展開していたホワイトベアファミリーが、2017 年に大阪地区で初めて開業したホテルで、2018 年に投資法人みらいが取得。その後、WBF内のグループ再編に伴い、賃借人が WBFホテル&リゾーツに変更となっていた。
ホテルWBF淀屋橋南は、2019 年 8 月以降日韓関係の悪化に伴う訪日客の減少と大阪市内の供給過剰により苦戦。稼働率が伸び悩み、2019 年 12 月に賃料減額を要請していた。テナント変更や他のアセットタイプへの用途変更を含む抜本的な再建策の検討を開始していたところ、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ち。
2020 年 3 月にはサービスオフィスへのコンバージョンを前提に賃貸借契約の解約に向けた協議を開始。4 月にWBFホテル&リゾーツ株式会社が民事再生法の適用申請を行ったことを受けてオフィスへのコンバージョンが正式に固まった。
9階建て全 96 室のホテルWBF淀屋橋南は、イデラキャピタルのリーシングマネジメントチームが総合プロデュースを担当し、新オフィスビル「MiiX(ミックス)淀屋橋」に生まれ変わる。
MiiX(ミックス)淀屋橋は、サービスオフィスの利便性、セットアップオフィスのデザイン性、一般オフィスビルの信頼性、それぞれの良いところを取り入れた付加価値の高いセットアップ型サービスオフィスを目指す。
1階は、デザイン性と利便性を備えたアメニティ機能を集結させ2階には、今後増加することが予想されるオンラインミーティングのニーズを意識して複数の会議室を設置。3 ~ 6 階は、12/16㎡の小規模区画を前提としたセットアップオフィス、7 階~ 9 階は 24㎡ を前提としたセットアップオフィスを用意する。
日本では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で 6 月 19 日から全国を対象に県をまたぐ移動等の外出自粛が緩和されたばかり。インバウンドの早期回復を期待することは難しいく、業態変更を検討するホテルを増えているとみられ、ホテルからオフィスへのコンバージョン事例の成功事例となるか注目が集まっている。