オンライン旅行会社の Trip.com Group Limitedは、中国市場を対象とした「2020年中国メーデー観光トレンドレポート」を発表し、5 月 1 日からのメーデー連休期間中における旅行商品の予約数が大幅に増加し、国内旅行が回復傾向にあることを明らかにした。


北京市は 4 月29 日に、公衆衛生上の緊急事態レベルを最も高い 1 級対応から 2 級対応に引き下げることを発表。これに伴い、国内の低リスク地域からの出張や市外から北京市に戻る人に対して要求していた 14 日間の自宅隔離が不要になり移動制限が緩和されている。


「2020年中国メーデー観光トレンドレポート」によると、メーデー連休期間中は中国アウトバウンドツーリズム研究所(COTRI)が発表した 4 月上旬の清明節休暇における旅行関連商品の予約人数の 2 倍となると予想。


COTRI によると、2020 年の清明節休暇ではのべ 4,300 万人超の旅行商品の予約があり、約1,244億円(82億人民元)の売り上げをもたらしたと推計している。メーデー連休中は、清明節休暇を上回る 2020 年はじめての旅行ピークとなる見込み。


中国は新型コロナウイルスと折り合いをつけながら経済活動を行っていくウィズコロナ時代に突入していると言えるが、ウィズコロナ時代では以前の状態に戻るのではなく、新しい消費行動が生まれることになりそうだ。


Trip.comグループのオンライン旅行予約サイトでは、少人数(3 ~ 6 名)、短期間(3 日間及び 4 日間)、レンタカーとツアーガイドを使ったローカルグループツアーの予約数が急増しているということからもその傾向は明らかだ。


2020 年は鉄道やバスといった輸送手段ではなくレンタカーが人気の移動手段となっており、プライバシー、清潔さ、車を使った移動の自由度の高さから、予約数は 2019 年の予約数の 70% に回復している。また、世代別では、10代から 20 代の若年層の旅行者がメーデー連休の原動力となっており、期間中の総予約数の 57% を占めているという。


情報提供元: Airstair
記事名:「 Trip.com(トリップドットコム)、中国メーデー5連休中の旅行商品の予約数が大幅増加