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新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の発令及び東京都による緊急事態措置を受けて、ザ・ペニンシュラ東京やザ・リッツ・カールトン東京、マンダリン オリエンタル 東京など東京都内の外資系高級ホテルが続々を休業を決め始めたことが明らかになった。
ザ・ペニンシュラ東京は、従業員の新型コロナウイルスへの感染が確認され、ザ・ペニンシュラホテルズの指針と東京都知事による外出自粛要請などを鑑み、3 月 28 日より営業を休止。緊急事態宣言の発令を受けて、感染拡大防止のため引き続き営業を休止している。
ザ・リッツ・カールトン東京は、新型コロナウイルスの感染拡大予防対策として、 4 月 15 日から 5 月 6 日まで一時的に営業を休止することを明らかにした。同ホテルによると、「感染の拡大状況、今般の政府及び東京都よりの非常事態宣言等に鑑み、このような決断を下すに至った」という。
マンダリン オリエンタル 東京も、政府より発出された緊急事態宣言を踏まえ、当面の間休業することを明らかにしているほか、アマン東京も、4 月 8 日から 5 月 10 日まで休業を行っている。
日本政府観光局が発表した 2020 年 3 月の訪日外国人数は、2019 年 3 月 の 276 万人から 93% 減となる 19 万 3700 人に激減した。
新型コロナウイルスの世界的な大流行を受けて日本政府は多くの国と地域からの入国を制限しており、東日本大震災直後の 2011 年 4 月の下げ幅である 62.5% 減を大幅に上回り、過去最大の下げ幅となった。休業を発表したこれらの外資系ホテルでは、これまで訪日外国人による利用が多く、休業を決断したとみられる。
東京都では、4 月 11 日から緊急事態措置として一部施設に対して休業要請を行っているが、ホテル又は旅館は、社会生活を維持する上で必要な施設として位置づけられる。他の外資系ホテルでは、引き続き営業を行っているホテルも多く、緊急事態宣言の発令によるホテル休業の判断は分かれている。
※写真は、 4 月 15 日夜のザ・リッツ・カールトン東京(東京・六本木)